チューブアンプとデジタルアンプ
「どちらがいいか」という質問をよく頂きますが、比較するモノではありません。同じ「アンプ」という文字が付いているので比較したくなく気持ちも分かりますけどね。
チューブアンプとトランジスタアンプで比較するのは大丈夫です。そして一長一短あるとの答えになります。
電球とLEDを比較するのも間違いです。電球と蛍光灯を比較するのは大丈夫です。
音楽家とAI
音楽家とAIを比較するのも間違いです。ジェフベックとクラプトンを比較するは大丈夫です。
同じ用途の2つ
このように同じ用途の2つの物事人があれば、どちらがいいか白黒付けたがるのが人間の心理です。比較すべきモノでないものまで比較してしまうものです。
究極の選択
比較するなといわれても、どちらか選べと聞いてくる人がいます。その気持ちもわかるので、昔流行った究極の選択として、ウ○コ味のカレーと、カレー味のウ○コみたいに選択しろと言われたら、私はチューブアンプを選択します。当然デジタルアンプの性能も知っていますが、チューブアンプの起こす「トラブル」も含めてアートだと感じるからです。
電球
自宅は全てLEDですが、階段の照明だけは裸電球にステンドグラスの傘が付いたものです。ちょくちょく電球が切れて交換します。電気代も高いです。わざと付けっぱなしにして「あなた階段の電気!」「あぁはいはい」が普通の家庭の「おかえり」「ただいま」ですし、電球交換の儀式の後、いつか死ぬことが分かっていても、一定期間ステンドグラスを照らしてくれるあの優しい光はLEDで再現できないからです。
AI
AIはバッハの新曲、モーツァルトの新曲が作れるようになっています。自動演奏も技術面では人間を超えています。サミュエル・アルトマン達(ChatGPT)も文字だけじゃなくて、音や映像にも乗り込んでくるでしょう。でも、私はちょっとした心境の変化で良い演奏もあれば、悪い演奏もある人間の音楽家を選びます。
まとめ
死ぬから、トラブルが起こるから、悪い時期があるから、美しいという考えと、死とトラブルと悪さも含めて美しいという考えがあるのは私だけではないと思います。
森羅万象陰陽あって成立するので陽だけを良しとするのが軽薄だと考えます。