コード進行
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「Cm7 F7 Am7(b5) D7 Gm」
というコード進行をアマチュアの音楽家に覚えさせると
「シーマイナーセブン、エフセブン、エーマイナーセブンフラットファイブ・・・」
と、アルファベットから、マイナー記号から、セブンスから、テンションから全て文字で覚えようとしてしまいます。中学校で歴史の期末テストを受けた経験のある日本人が必ず通る道ではありますが、これは間違いです。
「Gマイナーのキーで、IIm7 V7 VIIm(b5) V7/VI VIm」
と、覚えるのはセミプロです。プロは
「ツーファイヴとマイナーツーファイブワン」
としか覚えません。キーは弾く時に指定されたように当てはめればいいからです。
考え型(変換ミスではありません)
私達は専門用語で浮動小数点型で考えています。
コンピューターに「111.11」という数字を覚えさせる時、「ヒャクジュウイッテンイチイチ」とは覚えてくれないのです。覚えるのは「11111」という数字と「-2」 という数字です。そして、覚えた結果を表示させたい時にコンピューターは「11111 x 10^-2」を計算して「111.11」と表示してくれるのです。
「111.11」を仮数と呼び、10を基数と呼び、-2を指数と呼びます。この基数の部分がコード進行のキーに当たるのでわざわざ覚える必要はないのです。
記憶箱
簡単な12小節の曲もあれば、10分の大曲もあります。したがって、覚える曲の大きさによって、頭の中で「記憶箱」の種類を変えます。小さな箱に大曲は入りませんし、でっかい箱に簡単な曲を入れても箱自体が邪魔です。
私達は専門用語で小数点以下がスゴく多い「倍精度浮動小数点型(ダブル型)」や小さな桁の小数の「単精度浮動小数点型(フロート型)」の使い分けのように考えています。
己を知るからできる
「わ〜プロって難しいことしてるのね」と思うかも知れませんが、実は逆です。コード進行を「シーマイナーセブン、エフセブン、エーマイナーセブンフラットファイブ・・・」などと覚える能力がないことを知っているから、まずどのような箱を用意するか、そしてどれだけを覚えておけば再現可能かを選んでおいて「型」に当てはめるのです。
まとめ
私達音楽家がたくさんの曲を記憶しているシステムがお分かり頂けたでしょうか?
日本の音楽家を応援しています。
津本幸司
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