旅の録音

ギタリストが旅に出るなら、オーディオインターフェースを持って行くべきです。ホテルでも、実家でも、海外のアパートでも、ギターを弾いた瞬間に録音できる環境を作るためです。旅先で思い付いたフレーズは、その場で記録しないと翌日には別物になります。スマホ録音で十分だと思っている人は、アレンジ、音量、ノイズ、入力レベルの確認を全部放棄しているのと同じです。
まずフォーカスライト
旅に出るなら、まずFOCUSRITE Scarlett Solo gen.4です。これで十分な人が大半です。2 In / 2 Out、マイク入力1つ、楽器入力1つ。ギタリストが旅先でギターを録る、歌を仮録りする、配信する、レッスン資料を作る。この用途なら必要な機能は入っています。USB-C接続で、バスパワー対応。つまり、余計な電源アダプターを増やさずに済みます。
迷う理由なし
初心者用と見下す人がいますが、それは違います。Scarlett Soloは「旅先で録る」という目的に対して、必要な項目を少なくまとめた道具です。機材を増やす人ほど、旅先で録音しません。ケーブルを探し、電源を探し、設定を見直している間に、最初のアイデアが消えます。旅先では、機材の豪華さより、録音開始までの手数が少ないことが重要です。
本気ならRME
ただし、旅でも本気で録るならRME Babyface Pro FSです。これは単なる高級オーディオインターフェースではありません。旅先でも普段の制作環境に近い条件で作業するための機材です。SteadyClock FS、TotalMix FX、バスパワー駆動、MIDI、ADAT、クラス・コンプライアント・モード。小さい筐体の中に、プロが困らないための機能が入っています。
違い
フォーカスライトは、旅先で録音を始めるための答えです。ベビーフェースプロは、旅先でも仕事として録音する人の答えです。旅行バッグに入れて、思い付いたギターを録るならScarlett Solo。海外滞在中でも納品、編集、ミックス確認、レッスン資料制作まで行うならBabyface Pro FSです。
買う順番
結論は簡単です。まだ旅用のオーディオインターフェースを持っていないなら、まずScarlett Solo gen.4を買ってください。これで旅先録音の習慣が始まります。そして、旅先でも普段と同じ精度で仕事をする段階になったら、Babyface Pro FSに進んでください。ギタリストはギターだけ持って旅に出る時代ではありません。ギター、ノートパソコン、オーディオインターフェース。この三つで、旅先が制作環境になります。
津本幸司
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