ギタリストが使うべき「システム2」とは

問題

あなたの人生のためにどちらを食べるのが適切ですか？

①繊維質たっぷりのめかぶ、良質なタンパク質の納豆、発酵食品の味噌、スルフォラファンの宝庫ブロッコリーのスプラウト

②コンビニ弁当

当然あなたは①を選んだでしょう。

ではあなたの体型を見て下さい。なぜそうなってるんですか？　①を選ぶような人ならそんな体型ではないはずです。

システム1

疲れている時、時間が無い時、ストレスを感じている時は「なんとなく」選択をしてしまうのです。これがシステム1です。

こんなブログ記事を読んでいるような理性的な精神状態の時は「人間として知性的な正しい」選択をするのです。これがシステム2です。

マクドナルド

サラダマックが大失敗なのはご存知の通りです。矛盾しますものね。マックに行く時はシステム1を使う時、つまり疲れている時、時間が無い時、ストレスを感じている時です。理性的ではないのです。その時に理性的な判断、知性的な選択をさせることが矛盾したのです。

楽器屋＋Amazon

ご自身のギター周りの商品を見回してください。出先の方は思い出してください。システム1で買った物ばかりですよね。

買った理由は？と聞かれたら、少なからずどこかに「なんとなく」という言葉が入るはずです。

しょうがない

これは人間である以上しょうがないのです。そのシステム1を使って買わせるように、売る側も努力してるからです。「良さげに見える」から買うようにしてるんです。

システム1を使って買っている確率は100％近いかもしれません。なぜなら

音

ですよ？

聞こえてない「音」の商品を「見て」買うんでしょ？　システム1以外使えないでしょう。

教材はだめ

しかし、教材はシステム1で買ってはいけません。Amazonでポチってはいけません。ちゃんとシステム2でゆっくり考えて理性的な判断をしなくてはいけません。

私も騙した

私は2001年にギタリスト養成講座というのを書きましたが、初心者が「なんとなくまともなことを書いてそうな見た目」にするために、辞書的な表紙にするようにデザイナーに頼みました。システム1を使わせるためです。まだAmazonで気軽に買い物ができない時代でしたので、楽器屋で手に取らせるためのアイデアでした。

中身を見ても初心者が分かるはずがないのに、表紙で手に取らせて、中身を見るとぎっしり詰め込んだ文字にすることで買わせました。

当然教則本の内容自体はちゃんとしてるので罪悪感はないのですが、どうもトリックを使った感は消えません。