週末ギタリスト練習間違い「これをやるから時間がないの！」

週末ギタリスト

この「週末ギタリスト」という言葉はめちゃくちゃ抗がん作用あるの知ってます？「なんで、そんなもんに抗がん作用あるんだよ？！」と思うかも知れません。

プラシーボの研究で、ガン細胞が死ぬのはご存知の通りですが、老化防止、認知症発症リスク、酸化防止などあらゆる効果があるのが「2枚目の名刺を持つ」「別の顔を持つ」「人生の目的を持つ」「夢を持つ」「やりがいを持つ」とかなんです。心理学じゃなくて、科学のちゃんとした査読論文に掲載されてる再現性のある結論でっせ！

で、日常の仕事があるってのは生活に必要なので、それはそれで続けて別に生活の心配はしなくても大丈夫・・・ってことでストレスフリーになるのが推奨されてます・・・で・・・これの総合的に考えると

「週末ギタリスト」

っていう言葉になると思いませんか？

時間を上手く使う

ただ、限られた時間しかないので上手く使ってください。上手く使わないとただ時間を消費、いや浪費しただけになります。今自分で鏡を見て「お〜わっかいなぁ〜自分！」と思えない人は浪費してきたかもしれません。自己判断に任せます。このままだとヤバいですよね。

ま、こんな書いたので4月8日に買ってください。

チラ見せ(126pageの内容）

えっとですね、週末ギタリストがやったらやっばいのは

「ハード・コーディング」

ってのでございます。

　プログラミングが不得意な方に分かるように説明するとハード・コーディングとは詳細を決めてプログラムに書き込んでしまうことを意味します。例えば、お店のレジの計算プログラムを作ったとしましょう。１００円の値段を入力したら10％の消費税を加算して１１０円と答えを出せるようにしました。この時に「金額 × 1.1 ＝答え」と書くのがハード・コーディングです。何の問題もないように見えますが、もし数年後に消税が12％になったら使い物になりません。「えっと、どこに税率を書いたっけな？　10％だから0.1をどこかで加算しているはずだから・・・あ、この1.1か」と探し出して「1.12」に書き直す手間がかかります。

　このような場合は「金額 × 1.1 ＝答え」と書かずに「金額 × 税率＝答え」とプログラミングしておき、変動する税率1.1の数値は別の場所に保存して実行時に「税率」を呼び出すようにするとメンテナンスが楽になります。ちなみにこれをソフト・コーディングといいます。

　音楽家がマイルストーンに向けてのステップを考える時、さらにはスケジュールを組む時に「詳細を明確にする」という意味でガチガチにハード・コーディングする人を多々見受けます。スケジュールに楽器の練習として「Ａ♭ハーモニック・マイナー・スケールをテンポ120の16分音符で15分間練習する」と書いたりするのです。これでは「なんでＡ♭ハーモニック・マイナー・スケールを練習するんだっけ？」「なぜテンポ120で16分音符だっけ？」「なぜ15分間なの？」と思ってしまいます。さらには、突然明日の演奏仕事が入り、Ｅメロディック・マイナー・スケールの曲だとしたらスケジュール自体を書き直さなくてはなりません。非常にメンテナンスに手間がかかるのです。このような場合はスケジュールに「楽器の音階練習」とだけ書いて、内容は「音階練習ノート」を参照すればいいのです。

　勤勉な日本人音楽家は特にハード・コーディングし過ぎる傾向にあります。デメリットはメンテナンスに手間がかかるだけではありません。目的が「詳細に決め込まれた内容をこなすこと」にすり替わってしまうのです。「なんでそんなことやっているの？」と聞くと「決めたことだから」と答えにならない答えが返ってくるようになります。ソフト・コーディングすべきではないかということを常に考えてください。