クラシックから
ギタリストにとってクラシックってハードル高いですよね。でも学んでためになるものがたくさんあるんですよ。早速学んで行きましょう。
イデー・フィクス
まず学んで頂きたいのは、この「イデー・フィクス」。これはフランス語なんですが、日本語で「固定楽想」と呼ばれます。どっちにしてもよく分かりませんよね。簡単にいうと一つの事柄に一つのメロディみたいなものを当てはめるって感じです。歴史のお話をチラッとすると、昔ベルリオーズって作曲家が書いた『幻想交響曲』っていう曲の中で使われてるんです。自分の彼女のテーマみたいなメロディを作ってそれが曲のそこら中で現れる感じです。それがなんとなく形を変えながら登場するのでどんな物語になってるかってのが分かりやすくなるんですね。
応用方法
応用方法は簡単です。難しいメロディじゃなくてもいいんです。例えば「ドレミ」というメロディを「お友達」を表すメロディだって決めちゃえば言い訳です。で、お友達を表現したい時に曲にブッ込めば完成です。
上級者用応用
例えば「ドレミ」というメロディを「お友達」を表すメロディだって決めたとすると、ゆっくり弾いたら友達がゆっくり歩いてる感じとか、素早く弾いたら友達が早口で喋ってる感じとかが表現できますね。
標題音楽
実はこのベルリオーズの『幻想交響曲』って標題音楽の代名詞というか初期の音楽として有名なんです。今までは音楽は音楽以外の何物でもないって感じで『交響曲第3番』とかのネーミングだったんですが、ベートーヴェンが情景描写とか使って音楽に『田園』とかの標題をつけ始めたもんですから、その後に続く作曲家が「いいね!」といって標題をつけるのをやり始めたんです。このベルリオーズの『幻想交響曲』がその代表格です。なんと曲のストーリーを言葉で「この曲はこういう曲なのでこういう風に聞いてこういう受け取り方して下さい!」みたいなリスナーの受容を決めちゃうことまでしてるんです。
まとめ
ギタリストの皆さんも見様見真似でベルリオーズのイデー・フィクスを応用してみてはいかがでしょうか?
津本幸司