クラシックから
ギタリストにとってクラシックってハードル高いですよね。でも学んでためになるものがたくさんあるんですよ。早速学んで行きましょう。
ライト・モチーフ
今日学んで頂きたいのは、この「ライト・モチーフ」。これはドイツ語なんですが、日本語で「示導動機」と呼ばれます。どっちにしてもよく分かりませんよね。簡単にいうと一つの事柄に一つのメロディみたいなものを当てはめるって感じです。
あれ?これって昨日の記事の「イデー・フィクス」と同じじゃん?
って思ったでしょ?
歴史のお話をチラッとすると、これはベルリオーズから時代がだいぶ過ぎてワーグナーって作曲家が作ったやつなんですけど、「イデー・フィクス」ほど単純な技じゃないんです。もっと複雑なんです。
スターウォーズのダースベーダーのテーマで考えると分かりやすいのですが、明らかにダースベーダーがやってきた時にはあのテーマが流れますよね。でも、次のシーンで現れるかもしれない時にはうっすら別の曲の裏で流れたり、明るい音楽なのに、このシーンが後でダースベーダーにより悲劇に変わるよって事を暗示するために明るいメジャー調のダースベーダーのテーマを入れたり、なんとなくダースベーダじゃないかってのを予想させるためにテーマを断片的に使ったり、ひっくり返して使ったり・・・みたいな感じです。深いでしょ?
応用方法
応用もちょいと難しいのですが、まあ例えばお友達のテーマを「ドレミ」だと決めちゃいましょう。楽しい気分の時は「ドレミ〜!」で、暗い気分の時は「ドレミ♭〜」とマイナー調にしたり、ずっと一緒にいることを表すのに各フレーズの最後を全部「ドレミ」にしちゃうとか、恋愛物の曲で、別れのメロディが続いて最後に「ドレミ」っと弾いて「あ、友達になるんだ」とか・・・ま、アイデアはいろいろ出てきますよね。
まとめ
ギタリストの皆さんもワーグナーのライト・モチーフを応用してみてはいかがでしょうか?
津本幸司