正しいピックの持ち方 その④
正しいピックの持ち方を12名のギタリストに協力いただいて紹介する記事の続きです。1〜3人目の記事はこちら。4〜6人目の記事はこちら。7〜9人目の記事はこちら。
お知らせ
音楽家コーチング記事はnoteに引っ越ししました
10人目のギタリストの場合
こちらのギタリストは少し特殊な持ち方をしているように見えます。親指でピックのほとんどが隠れています。それに対して人差し指側は1㎝ほどピックの先が見えています。アップ・ピッキング時に親指が弦に触れてしまわないか心配になります。しかし、大丈夫なんです。この方は真っ直ぐにピッキングして、非常にアタックの強いマルカートで弾きます。粒立ちが良いという表現が正しいのかどうか分かりませんが、1音1音がはっきりと聞こえるのです。恐らく、親指のパワーが効いているのでしょう。指の形状と特徴を利用した良い持ち方だと思います。手の大きな方はこの持ち方がいいでしょう。
11人目のギタリストの場合
こちらのギタリストは小さめのピックを使い、親指と人差し指を交差させるように持っています。この方の演奏はからピッキングで丁寧に手首でリズムを刻む弾き方です。指先よりも手首の制御で演奏する場合はこの持ち方が良いでしょう。バーチャルでしかお目にかかった事がないので、身長や体型は分かりませんが、指から想像する限りスタイルの言い方だと思います。エモーショナル・デシジョンというのですが、感情的に自分が正しいと思う持ち方を先述の手の大きな方の持ち方、この方の手の小さな方の持ち方と両方やってみてしっくりくる方を選んでください。
12人目のギタリストの場合
最後にうちのスタッフに私の指導で持たせた写真をお見せします。身長が150㎝代、体重が40㎏を切る小柄な女性です。親指はしっかりと指紋の部分で押さえさせています。そして、人差し指の第1関節全体でベタッと押さえるようにしました。しかし、十分にピックの先が余ります。単音を弾く場合はこれで大丈夫ですが、コード・ストロークの場合は別の持ち方に変える必要があります。
ちなみに彼女の立ち方、座り方、構え方、弾き方の例はトータル・ギター・メソッドⓇのクイックスタート編で全て確認して頂けます。私と一緒に確認したい場合は以下のユーデミー講座をご利用ください。
まとめ
4日間に渡りお届けした正しいピックの持ち方、読者の方はどれに当てはまりますか?機会があれば見せてください。