熟練ギタリスト
若くして熟練したギタリストなんて居ると思います? 私が知る限り誰もいません。若い時は一瞬の名声にしがみ付いて、その名声の裏で死ぬほど努力している人ばかりです。
若い時の一瞬の名声が100だとしたら熟練具合は0です。
その名声が90になるころに熟練具合を10にします。
名声が半分になるころに熟練具合も半分にします。
名声がなくなりかけた頃に熟練具合が100になります。
このように総合評価を100に保ち続けた人が真のギタリスト、いやギタリストだけでなく真の音楽家なのです。
教わった教訓
私が音楽高校の頃に教わった教訓としては、長年掛けて育つオーク(楢)の木のようになれということです。一年で育って枯れる一年草になってはいけないのはもちろんのこと、多くの音楽家はキノコのように菌で見た目だけ木のように見せかけて腐っていくだけなので、近付くなと言われました。菌は感染するからです。
今何をするか
では今自分は何をすればいいのか? と思うでしょう。名声も熟練もない・・・・・・私自身も同じです。
10代なら一瞬の名声を手に入れる方法を試行錯誤します。ソーシャル・メディアでも新しい技術でもなんでもいいのでとにかくトライしまくります。曲芸のようになっても人気さえ得られればあとから磨けばいいのです。
20代なら一発で終わるかもしれない名声を狙って行動します。たまたまなんかでバズるという状態を目指して、当たれば影で目立たぬ努力を死ぬほどやり続けてください。人生長いんです。
30代なら少し安定的な名声を狙います。「○○だからスゴい」と条件付きの名声です。10代や20代のようなギャンブルはできません。だいたい名声と熟練具合が半々になるような状態を目指します。
40代なら名声よりも熟練具合を優先します。名声を求めるのは30%、熟練具合を70%と考えます。40代の大の大人が若者のように目立とうとするのは惨めです。
50代以上の方は名声は「ついで」くらいに留めておき、熟練具合をいち早く100%に近づくように磨き上げます。こうなると圧倒的な自信と、命がなくなるまで自分と100%が衰えることはありません。そしてその熟練具合を他人が見ると120%にも150%にも見えるんです。最晩年に最高傑作を生むことができるのが音楽家です。トータル・ギター・メソッド評判
後生のために
個人的には「後生のために何ができるか」を優先したギタリストが勝ちだと思っています。多くの人は「自分が何を得るか」しか見てません。30代超して自分が得る物の事を考えている人の表情って一発で分かりますよね。
逆に「後生のために何ができるか」を考えている人の表情も一発で分かります。その人達の輪を一緒に作りませんか?
ま、誰も来ないでしょうね。
しかし、私達はその輪を作っています。ほっといても成長する、ほっといても金が貯まる、ほっといても見た目が良くなる、ほっといても健康になる、ほっといても異性や仲間が増える・・・・・・この状態が簡単に作れるのです。
おしまい♫
津本幸司HP
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