パンくず
Breadcrumbsと呼びますが、日本語ではそのまま「パンくず」とか「パンくずリスト」と呼ばれます。ヘンゼルとグレーテルで迷子にならないように、自分が来た道にパンくずを少しずつばらまいて歩いたお話由来の言葉です。
インターネットができてからはウェブサイトの上に
ホーム>買い物>音楽>楽器>ギター>フェンダー>ストラト
という具合で自分がどこにいるかを示してくれるリストのことを意味します。
音楽練習
当たり前のように使っているこの機能を音楽練習で使います。まだ「パンくずリスト」と言っても通じない時代に書いた「ギタリストの盲点」という本では、音楽練習の階層構造を1ページまるまる割いて図解で説明しました。
その理由は多くの音楽家が上部階層を見ずに練習しているからです。しかも時間を掛けすぎているのです。
例えばパンくずリストの階層が
①自分と言う音楽家>②楽器演奏>③ギター>④アドリブ>⑤スケール
という5段階だとしましょう。多くの音楽家が⑤スケールだけやっててもダメなことは分かりますので、他に⑤アルペジオ、⑤フレーズ、⑤リズム・トレーニングというように⑤の階層を探して練習してしまいます。
すこし中級者は④アドリブだけ練習しててもダメだと気付き、④読譜、④テーマ練習、④伴奏と他の④の階層を探します。
上級者になると③ギターだけでなく、③歌、③キーボード、③他の楽器なども必要だと気付きます。
(このようなことを考えなくても大丈夫なように私が作ったのがトータル・ギター・メソッドⓇです。思考停止がご希望の方はお使いください)
もっと上部
気付かないのが「②楽器演奏だけが①自分という音楽家を形成しているのではない」ということです。
結論を言うと、クラシックを聴いたり、観劇したり、他の芸術を嗜んだり、聴音、マニュピレート、読譜、音楽理論、音楽哲学、音響学、音響心理、音楽史などの勉強を怠ってはいけません。
ビッグイシュー
私はビッグイシューと言う雑誌を応援しています。この雑誌はホームレスの人に仕事を与えるために作られている雑誌です。駅前で「最新号で〜す」とホームレスのおじさんが立って売っているのを見たことがあるでしょう。450円ですが、毎週同じ雑誌を別の駅前で2,3冊買います。
2023年5月12日金曜日の最新号はトップ記事がオーケストラを舞台にした「ター」という映画のインタビューで、小さな記事として外国人が京都に住み、世界中の民族楽器を楽しんで地域の人と交流するという内容でした。
インタビュー内容が最上部の「①自分という音楽家」に焦点を当たてたものでした。
まとめ
自分の「パンくずリスト」を見直して、今どこに焦点を当てているか考えて欲しい・・・それだけです。⑤の階層ばかりで議論する軽薄さが惨め過ぎるからです。
日本の音楽家を応援しています。
津本幸司
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