昭和49年生まれ
私は昭和49年生まれです。中学生の頃チューリッヒのホテルで「昭和100年(2025年)までにこれはやんないといけないなぁー」と思っていました。と、いうのも、まずずっと昭和が続くと思っていたのと、その時は中学生なので強烈な大人の世界への憧れ(いわゆる厨二病)と、バブル真っ盛りでこれがずっと続くと思っていたのと、周りが外交官ばかりだったというのが大きいのです。
ギター
ヨーロッパを転々としていたある時、オランダのアムステルダムの小さな楽器屋さんで白いエレキギター(多分ジャクソン)をガラスケースで見付けました。「これはいつか買わないとなぁ」と思っていました。当時はアコギは弾けていましたが、エレキギターは不良の象徴なので持たせてもらえませんでした。弦高の高いアコギで無理矢理リードギターを練習する毎日・・・ま、筋トレというか養成ギブス(古ッ)みたいになってたから今のテクニックがあるんですけどね。
でも、高校生の頃バイトしてこれは達成しました。当時は大人にならないと買えないと思っていたんです。
ピアノ
なんどか本などにも書いていますが、14歳の頃パリで喘息発作で死にかけています。その時に間違えて宿泊したJALホテルのインペリアルスイート(天皇陛下が泊まる部屋)にグランドピアノが置いてありました。「いつか家にグランドピアノ置かないとなぁ」と思いました。
昭和100年までかかると思っていました。実際に家にグランドピアノを置いたのは2014年つまり昭和89年ですから、まあ、ギリギリセーフです。
本
ロンドンの本屋でマイクタイソンの本を買いました。スゴい分厚い本でした。持っているだけで自己啓発できているような気分になりました。読んでもいないのに「持っているだけで自分が成長できているような本を書きたい」と思っていました。(ま、だから昔っから私の教則本は辞書的なルックスなんです)
これは以外と早く昭和70年代からやり続けてます。
作品
当時はMTVができたので、スゴいヘビーローテーションの音楽家ばかりを聴いていました。そしてクラシックを聴かされてました。いずれにしても2,3曲(クラシックでは1曲30分くらいの感覚です)くらいは自分の曲を持っておかないとなぁと思いました。これは昭和100年までかかると思っていました。
実際に今くらいでちょうど3分の曲が50曲なのでまぁそんな感じで、達成しています。
後継者
この写真を見てしまったのです。当時は白黒でしたが多分なんかのクラシック雑誌の記事だったと思います。リストがこれだけの後継者に囲まれて晩年を過ごしている姿です。これをどうしてもやりたかったのです。
当時の想定だと昭和100年で私もこのくらいのおじいさんになっていると思っていましたので、ちょうどいいと思ってました。
ただ・・・いないんです。
生徒はたくさんいますけど、後継者と呼べる人を作れていないのです。私の手落ちです。
技術は教えます。
理論は教えます。
方法は伝授します。
理念は叩き込みます。
そう、表面的な内容はいくらでも渡せるのです。でも、「自分で考える」という作業はやってあげられないのです。
何を知って、何を考えるか?
何を知って、何を考えるか? これを知ろうともしないんです。これが一番こまった問題です。
簡単に喩えるならば、寿司屋の二代目が、貧困で寿司屋の経済的立て直しを考えているとしましょう。お金がないから他の店に偵察に行けないような状態です。借金してでも、上手く行っている店から味だサービスだを盗まないといけませんよね。(これ実話です)
まとめ
皆さんの昭和100年までにやるべきこと5選は何でしょうか?
お考えください。
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