おめでとうございます
今週はまた一人専業音楽家が生まれました。私の方が「御礼」としてお花を贈りました。私の音楽家コーチングⓇが有用であることを自分の人生で実践して証明してくださったわけです。ありがとうございます。
ご本人の許可を得てブログ記事にしています。(と、言うかその御礼の花を贈った理由が「記事に書かせて」という下心ありだったんですけどね・・・w)
11年前
最初にお会いしたのは11年前、2013年です。その方は49歳で文系なのですがエンジニアとしてビルの床や天井の配線をやっていらっしゃいました。そしてイヤな仕事なんですけど、替えが効かないらしく、辞めるとたくさんの人に迷惑がかかるから辞められないと言うのが大きな問題でした。
私も「そんなもん関係ないから辞めろ」とは言えないので、後継者を育てて、辞める目処を立てて会社に宣言しておくよう勧めました。
でも、そのお仕事が難しいらしく一人前になるには10年かかるそうです。詳しくは分かりませんが、じゃあ、なるべく急ぐしかないなぁという結論になりました。そして、結局還暦を目処に退職すると宣言したそうです。
問題
生涯独身が良いらしいので、人間関係のいざこざもなく、金銭的にも機材にお金使うくらいである程度貯蓄がありました。というのも、私の真似をして、私と同じ食べ物(朝昼なしで、夜だけ)で、車も持たず、家は小さいのをサッと購入して借金なしの状態を作って、投資を11年前から続けたので、余裕な状態でした。健康状態もスタイル良く、運動習慣、入浴習慣まで私の真似をしていたのでとてもアラフィフには見えませんでした。
一つ問題があり、どうやって音楽を人生に取り入れたら良いかが分からなかったのです。
ただ弾けばいい? 子供達に教えればいい? 動画をアップすればいい? SNSで拡散すればいい? 友達とバンドを組めばいい? 教材を作ればいい?
これが分からなかったのです。 つまり、音楽家としてどのように生きれば良いか全くわからないんです。そりゃそうです。大学を出てからずっと社会の奴隷として働いて来て、「替えの効く存在」として扱われて来たのに、いざ辞めようとすると「替えが効かないから辞められない」という矛盾を背負っているのです・・・音楽家の脳にシフトできるはずがありません。
方法
- まず、自分がどのような構造に従って生きているかを自覚する必要があります。
- 次に、どのような全体主義の犠牲になっているかを知る必要があります。
- 三つ目に、どのような監獄(パノプティコン)にいて、監視者が誰かを知る必要があります。
- さらに、そこ監視者を無視する必要があります。
- そして、自分が世の中に放り込まれた存在としてプロジェというか、アンガージュマンする必要があります。
- 最後にツリーからリゾームに行けばいいのです。
2014年
はっきり言って上記を「あ〜、なるほど! ハイハイ!」と分かる人はいないでしょう。もし分かるならもう音楽で生計を立てているはずです。
これは丸一日かかる作業です。2004年から10年経った2014年に2回目の音楽哲学セミナーを実施しました。そして、上記6段階をキレイにクリアしました。えっと、10年かかりましたけどね笑。
(今年が2024年で10年ぶりに開催します。一般募集はしません。公式LINEのお友達限定で8月末に一瞬だけ募集します。詳しくはこちら)
感謝
これを実践して下さったことに心から感謝します。そして2024年7月31日退職! 退職金と貯蓄で数千万円の貯蓄と投資からの配当金生活で余裕ですが、専業ギタリストとして、一緒に作り上げたアマチュア用教材の売上と、近所のオバハン達集めたギター教室の運営と、友達で集まって70年代ロックをやるバンド(これが、人気なんですよね)で悠々自適な生活を8月1日から開始しています。
みんなで続きましょう!
津本幸司
ちなみに
ちなみに全く同い年の人と同じ11年前に会ったのですが彼は今年6月、再雇用(60超してもう一度給料半分位で仕事を続けること)の道を選びました。ふわーっと流されたんです。そしてイヤな仕事を60歳を超えて、給料を半分で続ける・・・地獄です。せっかくのギター部屋が台無し・・・2014年に一緒に音楽哲学を構築していれば今頃専業ギタリストになっていたのに・・・