ギタリスト
はじめまして、私は昔ギタリストとして生計を立てていた廃人です。17歳からプロ・ギタリストとして演奏していましたが、今50歳になり33年間の演奏を振り返ると「誰のために弾いてきたか」がかなり変化しています。
皆さんも誰のためにギターを弾いているか考える参考にして頂けると嬉しいです。
17歳
ロスのディズニーランドのバイト、スペースマウンテンの前で宇宙服を着てギターを掻き鳴らすだけの仕事です。暑いから誰もやらない重労働です。でも、私は動きまくりました。苦しそうに弾くのは笑顔で通り過ぎる世界中のお客様に申し訳ない・・・見知らぬ人のために尽くした1年でした。
18歳
とにかくバークリーに受かることだけを考えて、大学に気に入られるように弾きました。アメリカの大学というのは自分がスゴいだけでは入れてもらえません。大学にどのようなメリットをもたらすかが明確なら即奨学金をくれます。
私は「こんな丁寧な日本人的な演奏を大学に入れてやれるんだよ」という恩着せがましい態度で挑みました。でも大学のために弾いていました。
19歳
ジョン・フィンに弟子入りしてとにかく自分のために弾きました。自分のアイデンティティ確立が最優先です。フランク・ギャンバレのスウィープ、エリック・ジョンソンの音色へのこだわり、タイ・テイバーの低音使い、ジョン・ペトルーシの細かい音並び、ジョン・フィンの音列・・・とにかく好きなものは徹底的に自分に吸収してアイデンティティを育て上げました。
20歳
あらゆる仕事が舞い込んで来たので、クライアントのために弾きました。テレビ、ラジオ、舞台、ミュージカルなど、もらったお金の倍の価値を返そうと人のために弾きました。
21〜22歳
思い上がっていた時期です。お金のために弾きました。とにかく100ドルでも多く稼ぐことに必死でした。
23歳
結婚したので妻の弾きました。ありえないギタリストと結婚したという実感を湧かせようと必死でした(いまだに「はぁ?」という反応ですが笑)
24歳
デビューし、自分の地位と名誉のために弾きました。
26歳
娘が生まれたので、全ては妻と娘のために弾きました。つまりお金を稼ぐためです。もう名誉は要らなくなりました。
28歳
お金も十分貯まったので、全国のファンの方々、世界のファンの方々、特にギターを弾いている方でマネをしてくださるかた、同じような演奏をめざす方の手本として弾くことにしました。
そして本も残そうと思い『ギタリスト養成講座』を書きました。
ここから
ここからこの思いは変わっていません。22年間、音源と教則本を書き続けていいます。2019年にはトータル・ギター・メソッドⓇを作りました。今では補足的なユーデミー講座を作り続けています。
アナタは?
あなたは誰のために今まで弾いていましたか?
これからは誰のために弾きますか?
是非教えてください。
持病(統合失調症)のため、日本語でやり取りすることはできませんが、インスタかディスコードで英語でなら常に返事しますね。
津本幸司