プロギタリストは練習しない?
ご質問頂きました。
「プロギタリストはある程度上手くなったら練習しなくて大丈夫って聞いたんですが本当ですか?複数の著名なプロギタリストが言ってました。」
本当なんでしょうか?
心配無用です。
この記事を読んだら、プロギタリストは練習しないっていうのが本当かどうか分かりますよ。
結論
半分ホントで半分ウソです。
半分ホント
面識はあるようなないような日本に住む外タレ・ギタリストにもいます「俺は一切練習をしないぜ!」と言って本当に練習しないギタリストが・・・。そして毎回そのギタリストの演奏を聴くと「練習しないからそんな演奏なんだよ」と思ってしまいます。年々技術が劣化しているのが顕著に表れています。昔、有名なバンドで弾いていた頃はリズムも音も丁寧だったのに、今はノイズだらけで雑な演奏です。そりゃそうです・・・練習してないんですから。
半分ウソ
そして、ウソで「俺は一切練習しないぜ!」と言うプロギタリストがいるんです。
そもそも、こんなこと言う必要ないの分かりますか?
もし、練習して上手いのなら「練習してる」と言うべきです。もし、本当に練習してないのに上手い天才級の特別な存在であるならば、他の後に続くギタリスト達にはそれができないのが分かっているわけですので、わざわざ練習してないことを言う必要はないんです。魔法使いが自分が魔法使いだと言わないのと同じです。
じゃあ、なんでそんなこと言うんでしょうか?これは「自分が特別な存在だ」と思って欲しいんです。つまり【かまってちゃん】です。「練習して上手いのに、練習してないのに上手い特別なプロギタリストだと思って欲しい!皆こっち向いて!」という心理です。10代や20代ならまだしも30代以上のギタリストでこれ言うのがいるので悲しいもんです。
超危険です!
そして、このウソで「俺は一切練習しないぜ!」と言うプロギタリストは超危険です。なぜならば「かまってもらいたい思考と行動」が習慣化してしまってるからです。この手のギタリストと一緒にいると自分も同じ思考と行動を取るようになります。会話がそのように進むからです。そして、危険なのはここから!「かまってもらえない時の思考と行動」がヤバいんです。何が何でもかまってもらおうとしてしまいます。何やるか分からないギタリストになっちゃうんです!
これだけ熱く語るのには理由があって、何年も前にプロギタリストと息子さんをカウンセリングしたことがあります。「息子が法を犯す行動を取るようになった。なんとかしてくれ」との相談でした。私は原因がそのプロギタリストの「かまってもらいたい思考と行動」が習慣化してるからだとキツく言いました。当然、そんな思考と行動を取る人にこう言うと、「うるさいわ!ちがうわ!おまえには頼らへんわ!」となります。そして去って行きました。数年後その息子さんが事件を起こし新聞に載っているのを知りホントにショックでした。私が悪かったんじゃないだろうかと数日落ち込みました。(これ以上言いませんが、そう・・・ご存じの件です)
まとめ
プロギタリストは練習・・・してるんですよ。「練習しない」って言うギタリストと付き合うメリットはありません。私がお目にかかったことのあるトップ・プロは全員今でも必死で練習しています、スティーヴ・ヴァイ、ジョー・サトリアニ、エリック・ジョンソン、スティーヴ・モーズ、ポール・ギルバート、マイク・スターン、ジョン・スコフィールド、アル・ディメオラ、ジョン・ペトルーシ。皆さんも是非「毎日頑張って練習してるぞ!」と言っているこっちの世界に来て、お付き合いの幅を広げてください。
(ちなみにポールなんて私の《サルでも分かる音楽理論》を勉強してるんですよ。かわいい♫)
津本幸司