下手なギタリストの共通点
プロ志向限定の話です。下手なギタリストには「綺麗な言葉を使う」という共通点があります。一見逆のような感じにも見えます。なんのことか分かりませんよね。
心配無用です。
この記事を読んだら、なぜ下手なギタリストの共通点が「綺麗な言葉」かが分かりますよ。
「綺麗な言葉」が良くない理由
「綺麗な言葉」が良くない理由は、「改良点を美化してる」からです。最悪の状況なのに「まぁ、しょうが無いかぁ」とか「これはこれでアリかも」とか「そこまで悪いことじゃないかぁ」とか考えちゃって全然前進しない、前進しようとも思わないから下手なギタリストなんです。
例1
実話です。自身で不満なほど体型が太いプロ志向ギタリストがいました。このギタリストは自分の体型についてこう言いました。
「自分が理想としている体型よりもオーバーウェイトになってる感があるので、今年は摂取カロリーと代謝量の計算をしたいと思ってる。」
この美化した綺麗な危険な言葉分かります?「デブ」という言葉を回避して、理想、体型、オーバーウェイト、摂取カロリー、代謝量、計算などの言葉を使ってるだけです。しかも、上記の宣言では思ってるだけで何もしないの丸出しですよね。
「ちげ〜よ!デブなんだよ。ただのデブ!食わずに走り回って痩せろよこのデブ!」
って考えた方がよっぽどマシです。(人に言っちゃダメですよ)
例2
実話です。自分勝手で、自分さえよければ良いと思っていて、人によって接し方を変えるヤバいプロ志向ギタリストがいました。そのギタリストが反省として、
「自分は少し身勝手な思考になることがあり、自分本位で行動してしまう部分もあり、相手によって水の注ぎ方を変える所があると感じています。」
分かります?ちょっと抽象化した例えにより美化した「綺麗な言葉」にしてるのを・・・。このギタリストがそのような接し方を改めることはないでしょう。
「ちげ〜よ!オメ〜ただの最低な人間なんだよ!他人と関わろうとすんな!」
と、思う方がよっぽどマシです(人に言っちゃダメですよ)
例3
下手くそなプロ志向ギタリストがいました。ことあるごとに以下のように発言して上達しようとしません。
- スケールが弾けない時
「スケールの上昇下降のピッキングの安定感に問題が見え隠れしている」
(ちげ〜よ、練習不足だよ!黙って弾きまくれよ!)
- アルペジオが覚えられない時
「コード・トーンのアルペジエイションに苦手意識がある」
(ちげ〜よ、練習不足だよ!黙って弾きまくれよ!)
- コードが押さえられない時
「自分の指の形状と関節の曲がり具合を考慮すると、即座に押弦できないコード・フォームがある」
(ちげ〜よ、練習不足だよ!黙って押さえろよ!)
- 理論が分からない時
「音楽理論の解釈不足が演奏の足を引っ張ってるような気がする」
(ちげ〜よ、勉強不足だよ!黙って本読めよ!)
括弧内の悪い言葉の方がいいと思いませんか?(人に言っちゃダメですよ)
まとめ
下手なギタリストには「綺麗な言葉」を使って逃げようとします。そうじゃなくて、悪い所を見つけてさっさと改良しましょう。
これ、特定のギタリストに言ってると思うでしょ?この手の記事を書くと翌週にISMギタリスト養成所の生徒全員が1人ずつ「あの記事って確実に僕のコトですよね・・・すみません」と言ってきます。そう、みんなそうなんです。まだ間に合うから改善して下さい。
しつこいようですが、これだけ厳しいのはプロ志向限定の話ですからね♫
津本幸司