音楽家の殻
この記事を読む音楽家はプロ・アマ問わず、音楽活動において自分の殻から抜け出せないことに悩んでいることでしょう。私が多くの音楽家を育ててきた音楽家コーチングの方法を、自身で行うセルフ・コーチングに適応することにより自分の殻から抜け出すことができます。
1.ルーティンを切る
なじみのある行動を繰り返すことが音楽家にとって楽なことであり、最も危険な足踏みです。何一つ変わらない。すなわち自分の殻をより強固なものにしているだけです。ひとたび自分がいつものルーティンに陥ってると思ったら環境を変えると良いでしょう。
2.快適さを切る
快適ということは楽ということです。身体的に快適と感じること自体は問題ないのですが、精神的な快適を感じるということは昨日と同じ事をしているということです。快適な状態の自分の思考に異論を唱えて、音楽家としての全体像に及ぼしている影響を試行錯誤します。快適な状態を苦しみに変える作業は誰もが嫌なことですが、それなくして自分の殻から抜け出すことは不可能です。
2.軽視を恐怖と思う
軽視している事柄は次のどちらかです。本当に見るに値しない事柄か、見たくない事柄か。大抵は後者です。ある事柄を軽視している理由が自分を殻に閉じ込めている理由になってないか自分に問いかけると良いでしょう。これはセルフ・トークという手法です。自分に問いかけて即答できるかできないかが一つの判断基準。自分への反論がただの言い訳になっていないかを確認するのがもう一つの判断基準です。問いかけた自分と問いかけられた自分が同意する点があるなら軽視していい事柄でしょう。SNSのいいねの数などがそれに当たるはずです。
まとめ
上記3つの方法が音楽家が今の自分の殻から抜け出す参考になれば嬉しく思います。
津本幸司
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