不適応
この記事を読む音楽家はプロ・アマ問わず、音楽家としての不適応、つまり外的要因によってなんらかの不利益が生じている状態をなんとかしたいことでしょう。私自身、多くの音楽家を育ててきた音楽家コーチングの方法を、自身で行うセルフ・コーチングに適応することにより音楽家が上手く行かない時にやるべきことが分かります。
目次
結論
不適応日誌を付ける。
一見、嫌なことを書き出すのはいかがなものかと思うのですが、上手く行かない状況から脱却する近道です。これにより自身を客観的な観察者として内なる部分を見ることができます。大切な3点を以下に述べます。
1.コーピングは過剰学習される
コーピングとは対処法のことです。「これが起こったらこうする」というコーピングは一度学習してしまうと自身で一般化してしまい「どんなときも」という余分な言葉を付け足してしまいます。つまり「どんなときもこれが起こったらこうする」と勝手な過剰学習をしてしまうんです。そこ結果、思いも寄らぬ問題に遭遇し、今までの信念が覆されるわけです。これが「上手く行かない」と思っている状態です。これを客観視するのが不適応日誌です。
2.幼少時代に埋め込まれてる
大人が行うコーピングは大人の知能で習慣化させたものではなくて、多くの場合幼少時代に記憶に埋め込まれているものです。幼稚園のできことなども含まれるんです。当然時代も変わっていますので、アップデートが必要なんです。何が大人の自分にとっておかしいのか、何が時代に合ってないのかというアップデート元を知るのが不適応日誌です。
3.不適応+悪い結果=変化
私達音楽家が不適応事実と悪い結果を関連付けて考えられたときに初めて「変化が必要だ」と感じて意欲的な行動に移せます。悪い結果を嫌う私達音楽家はその変化を持続させることの必要性も潜在意識レベルで解釈します。
まとめ
不適応日誌を付けることで皆様という大人の音楽家が上手く行かない状況から脱却できることを願います。セルフ・コーチングは私達コーチでも非常に難しい項目ですので、まずはお近くの適切な音楽コーチに依頼して下さい。慣れたらセルフ・コーチングに移行するのがオススメです。この手順を踏まないと自分の殻を刻々と強固なものにしてしまいます。手遅れの人をたくさん見てきました。「手遅れかどうか」だけでも私に聞いて頂ければ無料でお答えします。怖いのは分かります。2重の意味で。
津本幸司
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