理想と現実のギャップ
新しい年、年度、周期が始まってから五分の一経過すると襲ってくるのが「理想と現実のギャップ」です。これにより落胆するのは誰もが経験することです。私自身が多くの音楽家を育ててきた音楽家コーチングの方法を、自身で行うセルフ・コーチングに適応することにより音楽家が理想と現実のギャップに悩んだ時にやるべきことが分かります。
以下は私が22歳の時にバークリー音楽大学首席が確定しており、年収1000万円はあり、米国メディアに引っ張りだこだったのに、「ギターとオルガンの演奏技術レベルのあまりの低さ」に自分で気付いており、情けなくて死にたくなった精神状態の時にコーチに5分間やらされたことです。
目次
結論
手書きで成功曲線を書く
成功曲線はご存知の通り最初はあまり変化のない期間が続き、ある時期を境に大きく上昇する曲線のことです。これを見るだけでなくゆっくり手書きで書くと重要な3点に気付きます。
1.成功直線
成功曲線を描く理由は、これを書くことで今の自分が「成功直線」をイメージしまっていることが分かるからです。直線をイメージしてしまうのは音楽家である以上しょうがないことです。「学習・練習に比例して上達する」と思い込んでいるからです。そして数多くの項目が成功直線に当てはまるのも事実です。だからこそ、この成功直線に当てはまらない部分が理想と現実のギャップに見えてしまい落胆するわけです。
2.バーンアウト症候群
燃え尽きた感じで落胆することをバーンアウト症候群と言います。やってもやっても前進しない、つまり成功曲選のあまり変化のない時期を過ごせば過ごすほどバーンアウトしやすくなります。これを感じてしまう原因は「自分に対する要求が自分の処理能力を超えている」からです。つまり、成功曲線を自分自身で直線にしようとしても無駄なのにそれを要求しているわけです。
3.モチベーション枯渇
成功直線を理想として、バーンアウトを感じるとその結果モチベーション枯渇が起こります。「もう、やる気失せた」と感じるあれです。その原因はバーンアウトに対する抵抗力が相当なストレスになるからです。自己防衛本能な訳です。従って「あ、バーンアウトが自己防衛として来る時期だな」と手書きで成功曲選を書いて今を知ることで客観視できます。
まとめ
上記3点の理由から、音楽家にとって分かりきった成功曲線などというものを自分であえて手書きで書くことで「今ここだから」と視覚的に理解し、無駄なストレスから解放されるのです。上記内容が手助けになれば嬉しく思います。
津本幸司
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