アドリブ
アドリブがマンネリ化するのは多くのギタリストにとっての問題です。実は逆なのお分かりでしょうか?マンネリ化という言葉はマニエリズムという言葉が基になっており、それは手法、技法を確立して従っていくという意味です。つまり、マンネリ化しているというのは、良い意味で捉えると「自分のアイデンティティが出来上がっている」ということです。
とはいえ、毎回同じような響きになるのは嫌ですよね。
たったこれだけやればいいという方法があります。
方法
あまのじゃくアルペジオを弾きます。
アドリブをするコードに対して、異なるコードのアルペジオを弾くのです。これだけでかなりのバリエーションが生まれます。
レベル別に紹介します。
初心者用
CMaj7があるとします。Am7のアルペジオを弾きましょう。
これはリラティブ・コードといって親戚のようなものです。Am7のコードトーンを理論的に考えるとA音がCに対しての13thのテンションになります。C音がルート、E音が3度、G音が5度なのでC6のコードを弾いたことと同じになるのです。
脱初心者用
CMaj7があれば、Em7のアルペジオを弾きましょう。これはテンションを含むアッパー・ストラクチャー・コードです。CMaj9のコードトーンがCEGBDですので、ルート音のCを省くとEGBDでEm7になります。
中級者用
CMaj7があれば、Gのアルペジオを弾きましょう。これはハイブリッド・コードを基に考えています。ハイブリッド・コードとは3度のないコードであり、コードのルート、3度、アヴォイドノートを削除したダイアトニックから形成されるコードです。
詳しくはトータル・ギター・メソッドⓇの理論編をご覧ください。
上級者用
CMaj7があれば、Dのアルペジオを弾きましょう。これはポリコードを基に考えています。Dのアルペジオを弾くことでF#、つまりシャープ4が追加されるため、リディアンの雰囲気を出すことができます。
まとめ
一言で言うと「アルペジオを練習して、理論的に使え」ということです。
分かっています。この2つ、アルペジオと音楽理論が最もギタリストが苦手な項目です。
これも、バイトサイズ(ひとくちサイズ)にして毎日5分ずつ練習、学習できるようにプログラムしていますので、是非トータル・ギター・メソッドⓇをお使いください。
ちなみに
「トータル・ギター・メソッドⓇを買ってください」と言っているのではありませんよ。トータル・ギター・メソッドⓇを既に持っている方々に「使ってください」とお願いしているのです。
その2つをすっ飛ばすギタリストが多いからです。
津本幸司