分数コード
ギタリストがちょくちょく見かける分数コード・・・押さえ方がわからなくて、コードブックを調べて、押さえて、理解した気になる。でも、ホントは何のことだか分かってない・・・あるあるです。
心配無用です。
この記事を読んだら、意外と知らない3種類ある分数コードのことが分かりますよ。
お断り
これを本気で解説すると結構な分量になりますし、予備知識が大量に必要ですのでこの記事ではお勉強のとっかかりをご紹介する程度に留めておきます。
①インバージョンの分数コード
インバージョンとは展開形を意味します。例えば、CMaj7の基本系はCEGBで、第一展開形はEGBCで、第二展開形はGBCEで、第三展開形はBCEGです。コード・ネームとして書く時に基本系はCMaj7、第一展開形はCMaj7/Eで、第二展開形はCMaj7/Gで、第三展開形はCMaj7/Bとなるわけです。
②ハイブリッド・コード
バークリー音大を卒業したギタリストでもちゃんと理解してる人が少ない・・・って感じの難しい項目です。「2つの機能を持つコード」なんです。作り方にもルールがあり、
- ルートを分母
- コード・スケールからルートと3度とアヴォイド・ノートを消す
- 残った音で構成可能なトライアドとセブンス・コードを分子に載せる
難しいでしょ?こんなのがあるんです。しかもしょっちゅう出てきてますよ。子どもの歌の中にもね。
③ポリ・コード
これは2つのコードが同時に存在する分数コードです。斜線ではなく横棒「——」で分数を書きます。分母と分子は3度以上離すべきで、分母にセブンス・コードが来る場合は5度は禁止ですよ〜という難しいルールもあるんです。
注意!
この分数コードを3つ紹介したのは、皆さんに覚えて欲しいからじゃないんです。こんなものは今の時点で覚える必要ないと思います。ただし!上記3つを理解せずにネットで語ったり、教則本を出してる、自称「プロ」がめちゃくちゃ多いんです。しかもそれが過去2,30年続いてます・・・だから間違った知識で日本人ギタリストの脳内は犯されています。例えば、インバージョンの分数コードを横棒「—」で区切る老害自称プロ・ギタリストって・・・末期です・・・。つまり、これはとてもヤバいことなんです。犯され続ける方は止めませんが、犯され続けるだけにして下さい。後輩を犯す行為はやめて下さい。本気で知識を修正したい方はトータル・ギター・メソッドでお待ちしています。
まとめ
意外と知らない3種類ある分数コード
- インバージョンの分数コード
- ハイブリッド・コード
- ポリ・コード
これらの3つはトータル・ギター・メソッド【理論編】のH098,H099,H100です。100コンテンツで構成されている【理論編】の最後の3つです。それだけ難しい項目なんです。存在だけでも知っておきましょう。
トータル・ギター・メソッドのフェイスブック・レッスンでは毎日1コンテンツずつライブ動画で私がトータル・ギター・メソッド【理論編】を解説しています。1年間で3回繰り返すことになります。イヤでも頭に正しい知識が入るようにしていますので、ただ聞き流すだけでも価値があると思います。(そのように努力します)どうぞ宜しくお願い致します。
津本幸司