休符ほど万能な音はない
アドリブ上級者ほど弾き続けずに休符を入れましょう。これでアドリブのレベルがグン!と上がります。
「いやいや、弾きまくった方がスゲ〜に決まってんじゃん!?」
と思いますよね。
心配無用です。
この記事を読んだら休符の万能さ、そして大切さが分かりますよ。
例えば
16分音符で
「タタタタタタタタタタタタタ」
と弾くよりも
「タッタカタッタ・ウンタッタ」
と、弾いた方がリズム感があり、音楽的ですよね。つまり、休符で演奏に生命が宿るのです。そして休符はどんなスタイルの、どんな曲の、どんなフレーズにも効果を発揮します。特定の音符は、キーや曲調などによって適切・不適切が分かれますが、「休符は万能」です。
問題
この万能な休符をアドリブ演奏で使わないギタリストが多いのが、上級者ギタリストの問題です。私が大学の試験で学生に弾かせると、演奏内容が「あれも知ってる」「これも知ってる」「これが得意」「あれが得意」の主張のオンパレードになります。四分休符すら入れない学生もいます。これは非常に勿体ないことです。
確認して下さい
上級者の方はご自身の演奏で確認して下さい。アドリブ演奏をスマートフォンで録音して聴いてみるといいでしょう。休符の少なさに驚きます。自分の演奏を上手に聞かせるなら2割くらいは休符にすると良いでしょう。不思議なモノで、実際に2割を休符にすると「ほとんどギターを弾いていないような感覚」になります。しかし、それはあくまで弾き手の感覚であって、聴き手はそんな風に感じていません。皆さんも憧れのギタリストの演奏を聴き直してみて下さい。意外と休符が多いことに気が付きますよ。
高度な休符テクニック
最上級のテクニックとして「噪音(ピッチを持たない音)」を「休符」の場所に入れる方法があります。高度な技ですが、休符が間延びするのを防ぎ、休符中にノリを継続させることができ、「助奏」にもなります。歌手で言うと、マイケル・ジャクソンの「ンッダ!」「ンッアッ!」というヤツです。適当に入れても意味がありません。低音で入れるのか、高音で入れるのか、どのくらいの音量で入れるのかを考える必要があります。この技術を練習した後にマイケル・ジャクソンを聴くと、いかに彼が天才だったかが分かると思います。
まとめ
アドリブ演奏は、上級者ほど弾き続けずに万能な休符を入れましょう。
津本幸司
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