歌唱力
断言します。私達ギタリストには歌唱力が必要なんです。
「なんで?」
って思いますよね。
心配無用です。
この記事を読んだら、なぜギタリストに歌唱力が必要かが分かりますよ。
理由①ポテトだから
私達の仕事の8割はリズム・ギターです。仕事というのはお金を貰う仕事という意味ではなくて「ギタリストの担当すること」という意味です。そして、リズム・ギター仕事のほとんどが歌の伴奏です。伴奏してる時に当たり前のようにやらされる仕事(苦笑)が【歌のハモ】です。別に「歌上手いで〜す」とか言ってないし、「歌って下さいね」と頼まれてもいないのに当たり前のようにライブではマイクが用意されてるものです。ハンバーガー頼んだらポテトが付いてくるようなもんです。ポテトが付いてこなかったら味気ないですよね。しかも、買う方も「単品で・・・」って頼みにくいでしょ?売る方も「単品のほ〜でよろしかぁったですかぁ〜?」ってなるでしょ?
理由②ピッチ確認道具に使えるから
ギターでチョーキングしたり、強くフィンガリングしてたらピッチ感覚が狂ってきます。歌唱力を伸ばすとピッチ確認道具になりますよ。
理由③メロディアスな演奏になるから
「幾何学的なモグラ叩き演奏」という言葉に「ギクッ!」としたあなた・・・そう、歌唱力が無いからその方面に逃げるしかなかったんです・・・「歌うように弾く」ためにはホントに「歌えなきゃいけない」んです。
理由④聴音の練習になるから
私達ギタリストは聞こえた音をすぐに再現できなくてはいけません。だからといってすぐにギターで弾くのは難しいでしょう。だから、「まずは歌って再現」というステップを踏むといいでしょう。それで音痴だったら無意味ですものね。歌唱力を磨きましょう。
理由⑤読譜の練習になるから
私達ギタリストは楽譜に書かれている音をスラスラ弾けなくてはいけません。それにはちゃんとした読譜トレーニングが必要です。でも・・・自分が弾いた音が正解かどうかどうやって確認するんでしょうか?分かりませんよね?だから、自分で楽譜を見て声に出して歌えるようにしておくと、ギターでの読譜の確認にもなり、その逆もできるんです。(両方間違ってたら最悪ですがw)
経験済みです
私は幼少の頃から合唱をやっていました。高校、大学とキリスト教の賛美歌を歌う専門家としてまぁ忙しい日々でした。その背景もあり音痴ってことはありません(多分)。「もし歌が下手だったら今頃どうなってただろう・・・」とゾッとすることもたくさんありました。
過去には・・・
実は、私、津本幸司は最後のギター・インストゥルメンタル・アルバムを制作した後、2012年まで銀座で英語で歌うジャズ歌手として、関内でブラジル・ポルトガル語で歌うボサノバ歌手として活動していました。修行の為、そして歌手としても通用するか知りたかったからです。年齢が年齢の方はご存知だと思いますが、マイケル・ジョーダンが野球に挑戦したようなものです。そのため名前も変えていました。歌の合間にギターソロを弾くと、お金持ちのお爺様から「に〜ちゃんギターも上手いんだな」と褒められたり、歌に聞き入って下さってた年配の奥様方がギターソロの時にトイレに行ったりし始めました。私は「おっしゃ!行ける!」と思いましたし、歌手としてある程度まとまった金銭も頂きましたので、2012年に引退しました。
今では・・・
今はもう人前では歌いませんが、コロナ中のお家の楽しみとして娘と一緒にやってる【歌ってみた】YouTubeチャンネルでハモってます(笑){どさくさに紛れてスウィープしてのるはご愛嬌♫}
まとめ
ギタリストに歌唱力・・・必要ですよ。
絶対すごい財産になりますからね。
頑張って下さい。
「歌のレッスンして欲しい」というギタリストのかたが多いんです・・・。昨今のコロナの影響でお受けできないのが残念です。
で、実は・・・トータル・ギター・メソッドの自由投稿日(日曜日)に10秒の歌を歌って投稿して、私がアドバイスするなんてこともやってるんです。ご希望の方はその週のギターの投稿時に「日曜日に歌って良いですか?」と聞いて下さい。運営の都合上、場合によってはお断りする場合もありますが(笑)。
津本幸司