ギターソロ
歌モノのバンドでのギターソロってギタリストの見せ場ですよね。でも、歌モノのギターソロを勘違いしてるギタリストが多いんです・・・というか、アマチュア・ギタリストの99%が勘違いしていて、気付こうともしてません。「自分がその中にいたらどうしよう・・・」と、不安ですよね。
心配無用です。
この記事を読んだら、正しい歌モノのギターソロを弾く方法が分かりますよ。
結論
ボーカルのことを考えてギターソロを弾く
これだけなんですが、これができないんですよね。
根拠
悲しいかな「歌モノバンドのギターの存在」って「寿司屋のかんぴょう巻き」のようなもんでして、絶対必要なのにほとんどの人が「なくてもいいじゃん」と思ってるんです。だから、そんな存在のギタリストがそのギターソロの時にこれ見よがしに好き勝手に弾いて主張しても「ウザい」だけなんです。
お客様はボーカリスト見てるんです。ボーカリストが歌い終わって間奏に入るとボーカリストはやることがないんです。突っ立ってる訳にいかないのでリズムに合わせて動いたりしてるんです。プロの女性ボーカリストなんかだと間奏時の動きをコレオグラファー(振付師)が決めています。もちろん、コレオグラファーは間奏のリズムに合わせて振付を考えます。だから、間奏の「しかるべきリズム」に合わせて弾くべきなんです。じゃないと「画」がめちゃくちゃになります。アホみたいに速弾きするギタリストがいますが、軽蔑されるだけ。無理矢理かっこいいことしようと頑張るギタリストもいますが「よけいなことし〜」に見られるだけです。
具体的にどうするか
具体的には、伴奏のリズムをちゃんと聴きましょう。「食い(シンコペーションの一種)」があるなら、合わせるか合わせないかをちゃんと考えて弾きましょう。コードの変化があるなら、キャッチするかしないかをちゃんと考えて弾きましょう。盛り上がるのか、落ち着くのかなど、間奏の持つ意味を考えて弾きましょう。最後にその諸々の判断の結果が「自分のためなのか、ボーカリストのためなのか」をもう一度考えましょう。ほとんどの場合が「ただ自分が目立ちたいだけ」なんですよね。ちゃんとボーカリストのことを考えて弾けてたらオーケーです。
まとめ
ギターソロは、その間にやることのないボーカリストのことを考えて弾きましょう。そうすると引っ張りだこですよ。
これから活躍するギタリストの参考になれば。
津本幸司
ちなみに私は2002年で歌モノの伴奏は引退しましたし、今後もやる予定はありません。ただ、娘と一緒にやってる歌ってみたチャンネルでは遊びでやっています。↓の《粉雪》のギターソロは上記のことの参考になるように弾いています。サブドミナント・マイナーの低音アルペジオでの合わせ、アンティシペーションのキャッチ、スケール上昇と、アルペジオ・シーケンスで盛り上がって、間奏最後でロングトーンで静かなセクションへの流れを作っています。ま、お好みはあるとは思いますが「親子の遊び」ですので・・・
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