グルーヴ
グルーヴとはノリのことです。ギタリストは自分自身でどれだけグルーヴを意識してもバンド内では無理あります。
ギタリストのグルーヴを作るのは付き合っている2名の音楽家です。
結論
ギタリストのグルーヴを作るのは、ドラマーとベーシストです。
グルーヴの良いドラマーと、グルーヴの良いベーシストとお付き合いしましょう。
十人十色
ドラマーの良いグルーヴと言っても十人十色なのです。タイトなグルーヴが好きな人もいれば、レイドバックなグルーヴが好きな人もいれば、ツッコミ気味のグルーヴが好きな人もいます。特異な例としてはちょっと裏拍が跳ねてるかな?というポール・ウィンターハート的なドラマーが好きな人もいます(私はこれです)。
ベーシストも同じです。裏で細かく合わせて来るベーシストもいれば、ベードラとシンクしているベーシストもいれば、うにょうにょ動きまくって流動的なグルーヴを演出してくるベーシストもいます。
まずは2名の相性
まずは好きなドラマーと好きなベーシストの相性をセッションで確認すべきです。マイク・マンジーニとジョン・マイヤングを聞いた時は「わお!」と思いましたが、マンジーニとフィリップ・バイーノの時は「あれ?」と思いました。
デイヴ・ウェックルをあらゆるベーシストと一緒に聞きましたが、「だれとやってもウェックルのグルーヴになるわ」みたいな感じでした。
お気に召すコンビネーションを見付けてください。
最後に自分との相性
気に入ったドラマーとベーシストのコンビが見つかったら今度は自分との相性です。
これが結構「酷」な体験になります。最高の二人にギタリストの自分が乗った瞬間に全てがパーになることがあります。そう、自分が悪いんです。自分で自分のグルーヴが好きじゃないんです。これは最悪です。
お知らせ
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運任せ
これだけは計算ではできません。完全にルーレットのような運任せです。私も最終的に完璧に相性の良いドラマーとベーシストと自分のトリオが作れたのは2012年です。つい12年前の引退直前でした。残念ならがこのトリオでレコーディングすることはありませんでした。
ドラマーとはデビューアルバムで一緒に録音しており、ベーシストはバラード・アルバムで以下の《Autumn Leaves》を録音しています。
まとめ
ギタリストにとって運命的なドラマーと出会うのは、結婚相手探しより難しいでしょう。自身の低音部分を担当して、ドラムとシンクするベーシストと出会うのは自分に似た人を探すくらい難しいでしょう。
日本のギタリストに良い出会いがありますことを願って。
津本幸司