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最も多い間違ったバンド練習法

バンド練習

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ライブ直前になって間違ったバンド練習の方法をするバンドがめちゃくちゃ多いんです。

もし自分のバンドの練習方法が間違ってたらどうしよう・・・不安ですよね。

心配無用です。

この記事を読んだら、間違ったバンド練習法が分かり、それを避けることができますよ。

結論

曲を通すだけの練習

以上

詳しく

曲の最初から最後まで通すバンド練習で満足するバンドってホント多いんです。コレって何の練習にもなってないんです。「皆で同じタイミングで始めて、同じタイミングで終われたね。良かったね!」って言ってるだけです。幼稚園児の合唱と同じことです。もちろん「バンドで合わせて曲の演奏を楽しむ」ことが主旨ならコレでばっちりなのですが、練習にはなりません。それなのにライブの直前でこの練習方法をするバンドの多いこと・・・まぁ気持ちは分かります。一度全曲通しておかないと不安・・・ですものね。まさにその不安を解消するためだけの「おまじない」に過ぎないと思ってやるならまぁいいのかもしれません。

似非良いバンド練習

上記のような「おまじない」バンド練習が無意味と感じる【意識高い系バンド】は「似非良いバンド練習」をします。狭いスタジオで爆音で掻き鳴らしながら1曲通した後に、眉間にしわを寄せて「ねぇ、Bセクションのベースのノリとドラムのノリが合ってない気がするんだ・・・」とか「バンドの抑揚が足りない気がする・・・」とか何とでも捉えられるような、対処法の見つからない意見交換をしまくります。そしてクールな笑顔と共に納得の表情を浮かべて「確かにそうだな、それを踏まえてもう一回通してみようぜ」となります。でも、これは結局「おまじない」を繰り返してるだけです。そして「おまじない」だと認めようとしてないだけです。

良いバンド練習

バンマス(バンドのリーダー)が完成形をイメージできており、そのイメージがメンバー全員が共通認識として持っており、その完成形と現在の演奏の差異を補正する方法を試行錯誤するのが良いバンド練習です。

具体的には例えば、バンド全体でCmaj9の綺麗なテンション・コードの響きが欲しいとしましょう。Cmaj7のコードが記載してあり、ベースがルートをボーンと弾き、キーボードが両手でジャーンと弾き、ギターも歪ませてコードをジャラ〜ンと弾く・・・これだとバンドサウンドとしてめちゃくちゃです。完成形からはほど遠いでしょう。その時に「ベースが低音弾いてるから、ギターとキーボードは同じレンジで同じ構成音を弾いたら良いんじゃないか?」とかやってみるんです。それでも理想とするCmaj9にならなかったら、別の方法として「ベースがC2を弾いてるなら、キーボードは左手のレンジは使わずにC5以上の音を使って、ギターは敢えてEm7を弾けばCmaj9の響きになるはずだ!」とやってみるんです。それでもだめだったら他の方法・・・これがバンド練習です。これらが全て整ったら・・・1曲通すのもありでしょう。

まとめ

曲を通すだけの練習が最も多い間違ったバンド練習法です。

そして、家で練習するギタリスト・・・

1曲通して満足してたりしてませんか?

これ・・・ただの「おまじない」ですよ。

津本幸司

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