ギター・バラード
海外に行くとやたらバラード演奏を求められます。酒飲んでるときに邪魔にならないからかと思いきや、そうではなくて叫びたいからだそうです。
叫ばせる秘技を細かくお知らせしますので、やってください。
①伸ばす
ロング・トーンで伸ばすというのはどの楽器でも基本です。この伸びが足りないから尻つぼみの演奏になるのです。
②ビブラート
ビブラートは速さと深さを毎回変えてマンネリを避けてください。パターン化してはいけません。今の時間に適切なビブラートにしてください。
③スライド
音を始める時、伸ばし終わった時にスライドを入れます。スライド・アップとダウンのどちらが適切かはフレーズによって変わります。
④ベンド
チョーキングはとにかく「やりすぎない」ことです。これはピッチを不安定にする技ですので「大技」と考えてください。これがポイントです。たいてい皆やりすぎなんです。
⑤ブラッシング
ブラッシングやレイキングは曲に2、3回で十分です。スパイスですからね。
⑥ピッキングの強弱
ピッキングの強弱をつけるのです。歪ませるとあまり強弱に効果が出ません。出音にはそこまで影響が現れませんし、最後にミックスしてギターのトラックにコンプが掛かり、マスターコンプも掛かってますので、全く音量差はでないのですが、「時間」に差がでるのです。
⑦時間の揺れ
絶対的な正しい時間で弾こうと練習するのが素人さんです。揺れ動かすのです。とうか揺れ動いているのです。自分が正しいと思っているタイミングも数秒後には正しくなくなっているのです。この「時間の揺れ」が前提として、自分が柳のように時間の流れに沿って「揺れ動く」のがポイントです。
自分が客観的に感じているテンポやタイミングを一度判断停止します。判断を辞めるということではありません。一旦カッコに入れておくという感じです。フッサールの「エポケー」の概念です。(こういうのを知らないから上っ面の演奏になり、一生プロになれないんです。だから私が教えるといっているんです。ヤバいと思っている人は先行情報を取り寄せてます。アナタは大丈夫?)
そして、「こうしよう」と思ったタイミングは「あくまで仮」とするんです。そのフレーズが終わる頃にはそのタイミングは間違っている可能性があるからです。
(コレも分からない人が多いというか、その概念の存在すら知らない人が多いというか、知ろうという気もないから、ただ手で楽器を触って終わる人生になるのです。こういうのを知らずに5年以上音楽やってる人は緊急事態ですよ。)
一応全部実践
この動画で全部実践しています。
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津本幸司