作品
ギタリストの方は演奏したり、作曲したり、アレンジしたり、録音したり、撮影したりと、あらゆる作品を作っていることでしょう。
「こんなの自分の作品じゃない」
と思うこともしばしばです。悪い意味で。
いつになったらちゃんとした作品が残せるのでしょうか? 上手くなってから作品を作り始めるのでは遅いのです。今すぐに始めましょう。
その原動力というものを知ってください。
結論
完成作品をターゲットにしている意味と理由を知ると原動力になります。
意味と理由
作品を完成させるための意味と理由は
- この作品を作ることでどんな成長ができるか
- この作品を作ることでどんな貢献ができるか
- この作品を作ることでどれだけ得ができるか
- この作品を作ることでどんな変化を作れるか
- この作品を作ることで誰に認めてもらえるか
これだけです。
スタート
上記を心理的にガッチリ固めておくと、作品完成に向けて邁進できます。
ガンで生存率50%の自転車選手ランス・アームストロングがツール・ド・フランスで7回も優勝するのは、ガン宣告が彼の「スタート」だったからです。上記の意味と理由を新しく作る「スタート」だからです。
健全な私達がこの意味と理由を持たずにいること自体おかしいのです。
今考える
まず、何を作りたいか考えてください。
私のクライアントに考えさせると「自分がこんなギタリストだという名刺代わりの音楽動画」を作りたいと言います。恐らく最も一般的であり、最も適切な希望でしょう。
それが決まったら、上記の意味と理由を書きだしてください。
ここで
この時に「どうせ自分なんかが作っても」と怖じ気づいてはいけません。
この時に「誰にも相手にされなかったら怖い」と二の足を踏んではいけません。
この時に「自分が気に入る作品にならないかも」と疑ってはいけません。
この3つはどんな上級者も言うことなのです。
死ぬ
ちょっと難しい話しをします。音楽哲学に興味がない人は読み飛ばしてください。
というか、以下の続きを読むというのはタップしない方がいいでしょう。
現存在
私達は音楽家として現在に存在していますが、それは時間に投げ込まれた存在なのです。社会に便利に使われるように平均化させられている事に気付いてください。だから怖じ気づくのです。
死ぬという事を知って、積極的に死に向かって前に進まないといけないのです。死を急ぐという意味ではありません。誰もが確実に死に向かって進んでいるという事実を受け入れて、自分のためにいきなくてはいけないのです。
それを考えるのが怖いから平均化された労働をこなすことで目を背けて気を紛らわしているのです。
これが、しつこく言っているハイデガーの「存在と時間」です。
まとめ
人間ドックを受けたら例年通り「問題なし」でした。
毎年ドクターから同じ事を言われます「こういう人が人間ドック受けるんだよね」と。
つまり、健康に問題ない人は健康に気遣うから人間ドックに行くのです。不健康な人ほど人間ドック受けないのです。怖いですものね。しかも、会社の健康診断で不健康な点が見つかるとそれを「自慢」したりするんです。気を紛らわすために・・・
音楽哲学の重要性に気付いている人は、音楽哲学の学習をします。
音楽哲学の学習が必要な人ほど、音楽哲学の学習をしないのです。
本当に悲しいことです。
私はこの音楽哲学の重要性を分からせるために今年の夏は命をかけます。
9月22日のセミナーはそのために開催します。
今という一瞬を死を覚悟して生きる方は来てください。
このまま死から目をそらして生きる方は来ないでください。
津本幸司