高額の演奏仕事ができれば成功?
金を追いかけるべきか・・・音楽を追い求めるべきか・・・
ビジネスなんだから金額を求めないと・・・
分かりませんよね。
心配無用です。
この記事を読んだらお金を追いかけるべきかどうかがわかりますよ。
バークリーで私をいじめてた先輩
その先輩は「高いギャラがもらえないと弾かない」と決めていました。
私はブロードウェイ・ミュージカルをやりながら、老人ホームや小学校や教会などでボランティアで弾きまくってたので、アメリカの新聞や雑誌で騒がれていました。
私は見返りを期待せず与える心を教わってきたからです。
その先輩は
「そんなことをしたらもらえるギャラがもらえなくなる」
「津本幸司はギタリストの仕事を減らしている」
「プロというのはギャラをもらって成立するわけだから、高いギャラがもらえるギタリストが成功しているギタリストということだ!」
というのがお考えだそうです。
今、彼は1本5万円以上のギャラでないと弾かないそうです。
今、私は3000円の交通費をもらって藝大の学生達と演奏しています。
小学校の集会では無料で演奏します。
ある時
銀座にある高級時計専門店ア○○グラス。200x年の新装開店時には東京の厳選された時計好きの芸能人やセレブが招待されてパーティーが開催されました。
そこでジャズの生演奏も行われました。
なんと2時間のライブにギタリスト1人10万円のギャラ。仕事は10分ほどジャズを弾いて、残りの時間はそのゲストのグラスにシャンパンを注ぐだけです。とんでもなく楽な仕事です。
これ・・・ギャラは高いですが、演奏の仕事よりもお酌の仕事の方が多いですよね?
でも、この仕事にその先輩が応募しました。彼の条件には当てはまっているからです。
見事受かりました。さすがです。
10分間素晴らしい演奏をしました。
そしてその先輩はゲストのグラスにシャンパンを注ぎました。
その手は震えており、悔しさと怒りがこみ上げていたようです。
そのグラスを持っていたのは・・・私です。
私は気付かぬふりをして当時人気のあったタレントでお医者様の西川史子さんと歓談をし、同伴していたモデルの女性(絹道~a day~のジャケットの女性)とその場を後にしました。
このエピソード、その先輩のブログに載っています。
どっちになりたいですか
私はお金を求めません。
彼はお金しか求めません。
私は普段、ジャズライブに1本25万円の定価設定があります。
しかし、世のため人のためなら無料でも赤字でも出向きます。
でも、100万円つまれても自尊心を汚すことはしません。
彼はたとえお酌の仕事が大半を占めていようが5万円以上もらえるなら働きます。
どちらになりたいか、この答えで音楽家としてのあなたの将来が決まったようなものです。
まとめ
音楽を提供することの素晴らしさを忘れないでほしいです。
お金だけを追いかけると音楽家である心が失われます。
見返りを期待せず与えれば、気づいた時にいくつもスタジオが建ってますよ。