ライブ経験
ライブ経験があるからギタリストは前回のライブの反省を踏まえて練習できるのです。ライブ経験ないのに練習しても何の反省をしているか、どこに向かっているか、何のために練習しているか分かりません。
だって知らないんですから。
ソクラテスの「死ぬのは怖くない、死んだことないから」という感じ・・・とはちょっと違うか・・
最初のライブ
「最初にライブをやるために練習している」これが最も多い高校生、大学生達の間違いです。
「最初のライブに向けて一生懸命練習して、本番でその成果が出せて大成功して幸福な気分を味わえました・・・」
なんて聞いたことあります? 自転車に乗った瞬間に転ばずスムーズに走れるようなものです。前提として無理なんです。
方法
私達バークリーの指導員は「まずライブをやらせます」。入学したすぐにライブをやらせるのではなくて、入学前、受験前にライブをやらせるんです。それをやらせる専用の企画が毎年夏に開催されます。
1週間ほど練習させて有無を言わさずステージに上げて、ご両親に聴いてもらうのです。高校生で地方のスターであっても、こちらで課題を与えて「大失敗だった」と思わせます。「でも経験としては大成功だった」とも思わせます。
この経験がスタートなのです。やっと練習する権利がもらえたようなものです。
練習中
練習中に頭をよぎるのはステージでの経験です。あの時のあの気分をもう一度味わいたい、あの時のあの怖さを二度と感じたくない、あの喝采をもう一度、あのスポットライトまぶしさをもう一度、より多くの人に聴いてもらいたい、より大きな喝采を浴びたい・・・そのためには!
と、アイデアが浮かびますし、苦しい練習も頑張れるのです。
継ぎ接ぎ提示する似非ギタリスト
中にはデジタルエディット満載の演奏を自分の作品としてネットにアップしたり、SNSで公開したり、レコーディング・ミュージシャン気取りの人もいます。
新聞の切り取りを継ぎ接ぎして、文章にして見せびらかして、自分が書いた文章だと自慢するほど虚しいことはありません。
ギタリストよ
まずライブやってください。
明日の対バン申し込んで、飛び入りオープンマイク、田舎のロックバーのセッションに参加してください。
以上
以下のフレーズいくつか覚えておけば練習は完成です。
毎日の運指練習なんて不要ですよ。