YouTube
YouTube見ながら練習したら下手になるんです。
「あれ?津本幸司もトータル・ギター・メソッドの一環としてバリバリYouTube見せてんじゃん?自分に不利になる情報流してどうすんの?」
と、思いますよね。
心配無用です。
この記事を読んだら、なぜ「YouTube見ながら練習したら下手になるか」が分かり、なぜそんなこと言い出すかも分かりますよ。
結論
音楽の学習には「対話」が必要だからです。
対話の必要性
対話の必要性は私が考案したものではありませんし、最近の科学で立証されたものでもありません。紀元前から言われてることです。
難しい話なので超ゆる〜く説明すると、
ギリシャでは一方的に話が上手な人達の言うことを世間が信用する風潮がありました。その人達を「ソフィ君」と呼びましょう。そこである人が出てきて
「おい、世間よぉ〜。ソフィ君達は話が上手なだけで、内容自体はまやかしだぜ!世間はなんとなくソフィ君達の言うこと聞いちゃうけど、それって真実かどうかわかんねぇし!知ったかぶりしてんじゃねぇし!」
と言ったんです。その人を「ソクちゃん」と呼びましょう。で、ソクちゃんはソフィ君達をディスりまくっただけじゃなくて、良い方向に導いたんですね。(ソクチャンっていい人♫)
どうやったか・・・これが「対話」です。
「対話」をすることで一方的に知ったかぶりしてたソフィ君達の知識の穴を見つけては埋めてって作業をしたわけです。
YouTube
YouTubeって一方的なの分かります?あなたは見てるだけですよね。YouTubeだけを見て内容を信じて練習してしまって、もしそのYouTube動画の内容が間違ってたらどうします?信用できそうな動画を見るから大丈夫だって思う?その基準って何?話し方が上手い人、再生回数が多い人、人気がある人、学歴がある人、知名度がある人、チャンネル登録者数が多い人・・・ですよね。そんなモノを基準に自分の練習したら下手になります。私、津本幸司の動画も含めて一方的に信用してしまってはいけません。私がウソ言わないっていう保証どこにあります?私が騙そうとしてないっていう保証どこにあります?言葉巧みな人ほど危ないと思った方がいいです。
どうすればいい?
じゃあ、どうすればいいか。「対話」をするんです。YouTube動画を配信している人と対話をすれば本当に自分にとって正しい情報かどうかが分かります。信頼すべき人って言うのは話をしてくれる人じゃなくて、話を聞いてくれる人なんです。
信頼できる人
面識はありませんが、YouTube上のギタリストとしての第一人者の方がいます。その方はリスペクトするに値すると考えています。この方は頻繁にライブ放送をされるんです。そしてちょっとした視聴者さんの書き込みにも細かく反応しておられます。
「フィンガリングの指って大きく動かすんですか?」
と、書き込んだら
「ちゃうでぇ!絶対なるべくこうして下さい!」
(絶対なのか、なるべくなのか分かりませんが)
とか、
「○○って人がアナタのこと上手いって言ってましたよ」
と、書き込んだら
「え?ほんまに?!嬉しいわぁ」
くらいの感じですが、非常に繊細な「対話」を心がけていらっしゃいます。素晴らしい方です。上記のソクちゃんに相当します。(哲学者ソクラテスのことですので、ちょっと褒めすぎかなw)
こういう「対話」が必要なんです。そして、その「対話の数」により、教える方も学ぶ方も知識の穴を埋めて行けるんです。こんな人を信用して練習すると上手になるでしょう。
まとめ
私のYouTubeチャンネルも含めて、ただ、YouTubeを見ながら練習するだけだと下手になります。「対話」ができる環境を作って下さい。上記のようなライブ放送をしているユーチューバー・ギタリストと「対話」するのもいいでしょう。もちろん、私もトータル・ギター・メソッドのフェイスブック・レッスンで質問のやり取りをしながら活発な「対話」を心がけています。
さらに、音楽である以上、言葉だけでなく
「演奏の対話」が必要だと考えました。
だから、トータル・ギター・メソッドでは私が動画を提供して、フェイスブック・レッスンでは会員様の演奏動画を私が視聴するという逆のスタンスをとり「演奏の対話」を実現したわけです。皆様と「演奏の対話」ができることを心待ちにしております。
津本幸司