兼業音楽家
サラリーマンの方が音楽家を兼ねるのが不思議でなくなった昨今。サラリーマン音楽家の魅力が最高な理由があるんです。
①右脳が鍛えられる
バークリー音楽大学で夏期講習を数年担当していました。他の大学に在籍している学生や社会人などが12週間参加するコースです。4,50代が非常に多いんです。12週間を趣味に使おうとしてるわけではなくて、右脳を鍛えるために長期休暇を取るんです。私の同僚にも2年在学していた経営者の方がいました。その方曰く、ビジネスマンがMBAなんか取ってるヒマがあったら音楽に真剣に打ち込んで右脳を鍛えた方がよっぽど仕事に活かせるとのことです。サラリーマン音楽家はだから最高なんです。
②マインドフルネスが自動化する
今に集中するマインドフルネス。楽器演奏の練習には少なからず反復練習が必要です。他の事を考えながら練習なんてできないんです。実際には練習の集中とマインドフルネスは同義ではありませんんが、今の演奏技術に一点集中することがマインドフルネスの自動化につながるんです。お仕事中にマインドリセットが必要な時にもやり方が分かってるのがサラリーマン音楽家なんです。
③エナジーフローが得られる
集中してる事にエネルギーが流れ込みます。これをエナジーフローと言います。楽器演奏に集中すると音楽技術にエネルギーが流れ込みます。音楽を集中して聴いていると聴力にエネルギーが流れ込みます。一旦エネルギーの流れをコントロールする技術を身に付けてしまえば、お仕事に活かすのも簡単。だからサラリーマン音楽家が魅力的なんです。
④向上習慣が身に付く
同じ日々の繰り返しになってしまうのがダメ・サラリーマンなら、サラリーマン音楽家は音楽に携わることで「向上することが習慣化」しているので、その推進力を仕事の時間に仕事に向けるだけでお仕事にも向上習慣が身に付きます。同僚を出し抜く姿を周りが不思議がるのを横目に「ふっ」と微笑であしらえるのがサラリーマン音楽家なんです。
⑤パッションとロジックが組み合わされる
パッションとロジック、つまり熱意と論理の両方が必要なのが音楽です。熱意だけでは空回り、論理だけでは机上の空論、両方合わさって初めて意味があり、さらに行動が伴わないと何も変わらないことが分かるのがサラリーマン音楽家なんです。
まとめ
今年も多くのサラリーマン音楽家のレッスンをしてきました。素晴らしい音楽家の方々でした。一昔前は素晴らしい音楽家の基準が、技術が優れているとか、音楽性が優れているとかで評価されていましたが、今は違います。上記5点を自覚しておられる大人のサラリーマン音楽家の方々がレベルを問わず素晴らしい音楽家であると感じる日々でした。
これからも頑張って下さい。
津本幸司
「ご自身が自分の音楽コーチになる方法(7月のセミナーで教えてるセルフ・コーチングというもの)」を来年から一つずつ記事にしますので乞うご期待。
2005年がAmazonになかった・・・2005年が当たり年なんです。