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音楽家が成果に対する不安を感じてはいけない3つの理由

成果に対する不安を感じてはいけない

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この演奏がこのくらい評価されてほしい、この曲がこのくらい売れて欲しい、このライブにこのくらいのお客さんが来て欲しい、この動画がこのくらい再生回数伸びて欲しい、このくらいフォロワーがほしい・・・あらゆる成果を求める音楽家ですが、音楽家はその成果に不安を感じてはいけないんです。その成果に不安を感じては遠回りになります。私自身が多くの兼業音楽家を育ててきた音楽家コーチングの方法を、自身で行うセルフ・コーチングに適応することによりこの成果に不安を感じてはいけない理由を学び自身の音楽人生に役立てることができます。

目次

理由①

一つ目の理由は、成果に対する不安を感じること自体が、パフォーマンスを下げるからです。入試試験の時に「受かるだろうか?落ちるだろうか?」と考えていては目の前の問題に集中できず結局悪い点数、悪い結果に結びつきます。目の前の問題に集中するべきですので、成果に対する心配は入試試験直前までと、入試試験直後にすればいいんです。試験中ではありません。演奏家が作品を作っている時、練習している時、演奏している時に成果に不安を感じているのはまさに入試試験中に受かるか落ちるかを心配している状態です。

理由②

二つ目の理由は、成果に対する不安は没頭力を下げるから。音楽家が素晴らしい演奏をしている時に「よだれを垂らす」というのはよくある失敗です。私自身ホレス・シルバーというジャズ・ピアニストの演奏を観に行きましたが、名曲『ソング・フォー・マイ・ファーザ−』でよだれを垂らしていました。霊長類として顔の筋肉くらい制御できそうなものですが、そのくらい没頭する力がないと良い演奏ができないということです。不安を感じている状態ではそのように音楽に没頭することはできません。成果に対する不安を感じるレベルの音楽家はそもそも没頭力がないです。筋トレのように没頭力を鍛えるためにはまず、成果に対する不安をどうでもいいことと捉えることが開始点です。

理由③

三つ目の理由は、成果に対する不安を感じるのは「想定成果」が事前に計算できていない証拠だからです。例えば、1日に平均100円ずつ動く株があり、一単位エントリーして5日後に1万円の利益を期待するのが馬鹿げているのは明らかでしょう。数字を見ると明らかなのですが、音楽のような無形芸術だとそのような馬鹿げたことをしてしまうのです。「なぜ、この状態の自分が、その程度の技術で、そのレベルの練習と勉強を、その程度の期間やって、そんな大きな成果を想定しているか」と、自身に問いかけて答えが出せないなら不安を感じる権利すらないと考えましょう。多くの場合が「そりゃそうだ」と諦めで解決しますし、答えが出ても、希望的観測であったり、ただの思い上がりである場合がほとんどです。

まとめ

音楽家は成果に不安を感じるのではなく、背丈に合った成果を想定し、没頭力を身に付けて、目の前の音楽行為に集中するべきである。

この記事の内容がご自身がセルフ・音楽家コーチになる手助けになれば嬉しく思います。

津本幸司

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