時間の相談
多忙なサラリーマン音楽家にとって時間がないというのがもっと切実な悩みでしょう。何度か特定の方から相談頂くので本質的な解決法を話したのですが・・・この方はなかなか直そうとしない・・・どうしても小手先のテクニックだけを知りたがるんです。困り果ててましたが、めんどくさいので小手先のテクニックだけを教えてその場しのぎではありますが上手く時間を使えるようにさせました。これくらいなら誰でもできますので公開します。
最初に言っておきますが、こんなのは時間管理ではなく「常識」の範疇です。
目次
①小さく完了
相談内容:「なかなか仕事が終わらないんです」
解決方法:「完了バイアス」といい、小さなことを達成したら、次の事がやる気になって、もっと難しいことに挑戦したくなるんです。この脳のシステムを使いながら細かく作業を分けましょう。
②小さく時間制限
相談内容:「だらだら仕事をしてしまうんです」
解決方法:「タイム・プレッシャー法」といって制限時間があったらドッと集中力が上がるので小さな制限時間を設けましょう。数時間ではなくて数分単位がオススメです。
③一日一つ物を捨てる
相談内容:「たいしたことしてないのに一日が終わってしまいます」
解決方法:「毎日一つ物を捨てる」と良いですよ。ミニマルにして行くと時間の使い方が上手くなるんです。日本人は月に12時間探し物をしているんです。つまり、どこに何があるか分からないほど物に満たされてるということです。裕福だから物に満たされすぎて、必要な物が探せないので、一番貴重な時間を使う・・・という本末転倒パターンを自ら作っているのが日本人音楽家です。
④言い方を変える
相談内容:「やりたいと思ってることができないんです」
解決方法:「やること」の言い方が間違ってるからだめなんです。「やりたい」なんて言ってたらいつまで経ってもやりません。「やる」というのもやりません。「やり終わる」というのでやっと腰を上げます。「やり終わらないとヤバい」で動けます。「やり終わらないと死ぬ」まで言えば集中できます。
⑤無理なことを考えない
相談内容:「考えることがたくさんあって眠れないです」
解決方法:人間は一日に一千万以上の情報を処理してるんです。でも、意識的に処理できるのはたった40個・・・自分ごときが考えても無駄なんですよね。できると思うから眠れないんです。アイススケートでトリプルアクセルが失敗しそうで眠れないことはないでしょう。できないんですもの。(できる方いたらすみません)
まとめ
実はこの相談者の方は2年前の最初のカウンセリングで以下のように言っていました。
「休みだと昼まで寝てます。家にいるとずっとスマホみてます。テレビがあれば別ですが・・・。部屋が散らかってて掃除をする気がありません。気が付けば周りは愚痴と妄想を語る人で埋め尽くされてました。スナック菓子が止まりません。」
これ良い傾向です。自分のパターンが理解できてるだけ良いんです。後は改良するだけですものね。
時間というのは大切な物が何かを調べるための道具であり、健康状態に直結するものであり、人間関係と直結するものであり、行動による経済状況に直結するものであり、音楽家にとって「音楽」と言う「時間を芸術に変える魔法」の土台なんです。何よりもの財産が時間だと言うことを自分に言い聞かせたいものです。幸福を感じる時間が長い音楽家が勝ち、つまり時間を支配した者が勝者なんです。
変わった今ではモテモテ・バリバリ・イケメン・健康・ミュージシャンとして活動しています。「若いっていいですね」って思います?この方今年52歳です。
この記事でサラリーマン音楽家が上手く時間を使えるようになる手助けになれば嬉しいです。
津本幸司