作曲と編曲ってどう違うの?
こんな質問頂きました。
確かにわかりにくいですよね。
心配無用です。
この記事を読んだら作曲と編曲の違いが分かりますよ。
(お断り:ジャズ・ポピュラーの作曲と編曲ですのでクラシックとは異なります)
結論
作曲=メロディーを考えるだけ。
編曲=それ以外の全部を考えること。
例えば
オーケストラがバックになってて、変拍子がいっぱいある複雑な楽器編成の「かえるのうた」があったとしましょう。
作曲家の仕事は「どれみふぁみれど〜」と考えるだけです。
編曲家の仕事は、ここにドラムをこんな風に鳴らして、チェロがこうなって、ピアノがこうなって、第1ヴァイオリンとフルートの掛け合いの隙間を第2ヴァイオリンが・・・とか全部考えます。コードを付けるのも、何回繰り返すか考えるのも編曲家の仕事です。
つまり、何もない0から1を生み出すのが作曲家の仕事。
生まれた1を100にも1000にもするのが編曲家の仕事です。
どちらも大変なお仕事ですね。
どっちが儲かる?
わかりません。
売れない曲なら作曲家がもらえるのは0円。
売れたら作曲家は億単位がもらえます。
印税と呼ばれるお金ですね。
売れない曲でも売れても編曲家がもらえるのは数十万円です。
これは印税ではなく作業料、手間賃といったところです。
(参考までに私の場合は5分以内の曲の編曲料が54万円です。幼稚園児が書いた曲でも有名人が書いた曲でも同額で引き受けています。)
具体的に
例えば友達が「ドレミファソ〜!」と考えたとします。
この時点で友達が作曲家です。
あなたが、コードをCMaj7 Em7 G7と付けて、ドラム、ベース、ギターでどう弾くか考えれば、あなたが編曲家です。
どっちも一人でやったら、作曲家が編曲もやったことになります。
だから
「作曲のための機材を買う!」パソコン買って、ソフト買って、スピーカー買って・・・とやるのはおかしい訳です。それは「編曲のための機材」なんですね。作曲なんて楽器がなくても鉛筆さえあればできます。
事実、日本音楽著作権協会に自分が書いた曲を申請する時は楽曲の名称を書いて、最初の数小節の楽譜を書くだけです。
まとめ
作曲=メロディーを考えるだけ。
編曲=それ以外の全部を考えること。
参考になれば嬉しいです。
津本幸司
作曲編曲ができるようになるには楽器の技術も音楽理論も必要です。全て網羅しています→トータル・ギター・メソッド