演奏前
音楽家は理想通りの演奏ができる時と、理想からかけ離れた演奏をしてしまう時があります。これはたった1つの演奏前に必ずやるべき事をするだけで100%理想通りん演奏が出来るようになります。
結論
音楽家が演奏前に必ずやるべきたった1つのことは「5分間の条件付け」です。これを私達の心理学・脳科学のコーチング用語で「コンディショニング」と言います。
条件付け
有名な研究で仕掛け人が「コーヒーちょっと持ってて」と頼んで数秒靴紐を結んだりします。その30分後別の仕掛け人が短い物語を別の場所で聞かせます。そして登場人物の性格を聞きます。最初の仕掛け人からアイスコーヒーを渡された人は「登場人物は冷たい人」と答え、ホットコーヒーを渡された人は「登場人物は温かい人」と答えたんです。
いかに私達が外的刺激により「簡単に条件付け」されるかが分かります。
具体的な方法
音楽家は演奏前にその私達人間の「簡単に条件付けされる性質」を良い方向に利用します。具体的な方法は簡単「自分が理想としている音楽を5分聴く」だけです。自然とそのような演奏になります。しかし、これだけでは聴覚しか刺激してませんので、自分が聴取者に聴いてもらって「想い浮かべて欲しい情景を写真や映像で観ます。」これで視覚も刺激できます。この作業を演奏前に5分やるだけで驚くような変化があるので試して下さい。
常態も注意
ちょっとした注意点として、自分が美しく爽やかな演奏を理想としてるのに、部屋が散らかってたり、ゴミだらけだったりしたらダメです。いくら上記の条件付けをしても「上っ面」の音楽になります。
Your music is utterly superficial.
(あなたの音楽は完全に表面的なものです)
私がアメリカにて1000人規模で講演する時は「最初に全員を敵に回してから徐々に味方に付けていく手法」で話します。その最初のセリフがこれです。
自分の常態を管理していれば、上記の5分の条件付けの効果も最大限に発揮できます。
ちなみに
私自身も演奏前にやっていますし、常態も管理しています。さらには一人でレコーディングする時も人前に立ってる時と同じ格好で演奏しています。
出るんですよ・・・音楽に。
まとめ
音楽家が演奏前に必ずやるべきたった1つのことは、聴取者に想い浮かべて欲しい情景を写真や映像で観ながら、自分が理想としている音楽を5分聴くだけです。常態管理にも注意して下さい。
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