ギタリスト専用ブログ

ギタリストに役立つ記事を配信します

ギター初心者に教えるのが下手な人の3つの共通点

挫折!初心者!

f:id:totalguitarmethod:20200105093555p:plain
ギター初心者が挫折すること・・・多いですよね。これは初心者が悪いんじゃなくて教える人が悪いんです。そう、初心者を教える立場にいる中上級者の教え方が下手なんです。そしてその人達には共通点があるんです。

心配無用です。

この記事を読んだら、ギター初心者に教えるのが下手な人の3つの共通点が分かりますよ。初心者の方はそんな教え方されてないか確認して下さい。教える立場にいる中上級者の方は自分の教え方を見直して下さい。

結論

ギター初心者に教えるのが下手な人の3つの共通点

  • 理解の確認の仕方が下手
  • 小さな理解への共感が下手
  • 易しさと優しさのアップデートが下手

理解の確認の仕方が下手

教える側にとっては小さな情報でも受け取る初心者にしてみたら巨大な情報であることがしばしばです。従って少しずつ理解しているかどうかを確認しなくてはいけません。その確認の方法として「わかったか?!」「大丈夫か?!」と上から押しつけるような聞き方をしてはいけません。多い勘違いが「ここまで大丈夫?」と聞く方法です。一見背丈を合わせてるように見えますが「これからもっと難しいことやるんだぞ!ここまで分かってるんだろうな!」と押しつけているので受け取る側にはストレスになります。理解の確認の主旨は「教える側が受け取る側のペースでちゃんと説明できているかの確認」なんです。「受け取る側が教える側のペースについてこれてるかどうかの確認」じゃないんです。これが挫折者を増やす最も大きな原因です。

例として、トータル・ギター・メソッドのYouTubeの初心者上達企画をご覧下さい。女子高生を相手に教えながら、ちょくちょく理解を確認していますが、威圧感はありません。私の言葉を繰り返させたり、たまにクイズ形式で質問したりしています。これにより「私のペースがこの女子高生にあってるかどうか確認」してるんです。このペースが間違ってたら修正するのは「教える側の私」なんです。わかりますよね。逆をやってしまうのが下手な指導者です。

小さな理解への共感が下手

繰り返しますが、教える側にとっては小さな情報でも受け取る初心者にしてみたら巨大な情報であることがしばしばです。つまり、教える側は「そんなこと分かって当然」と思うような内容でも、受け取る側にしてみたら「人生を変える目からうろこの出来事!」であることがあるんです。共感してあげましょう。

例として、トータル・ギター・メソッドのYouTubeの初心者上達企画をご覧下さい。女子高生の理解が確認できたら「すごいじゃん!」「よくわかるね!」とちょくちょく言っています。弾き終わったら「いいじゃん!」「バッチリじゃん!」「完璧じゃん!」と常に大喜びしています。これが必要なんです。さらに、これを芝居でやってはいけません。これが難しいんです。本気で共感して感動しないといけないんです。YouTubeの私をご覧下さい。芝居しているように見えますか?見えませんよね?だってホントに共感して感動してるし、ホントに嬉しいから。つまり、教える側の本質としてこれができない人は教えてはいけないんです。

易しさと優しさのアップデートが下手

簡単なことを優しく教えるのは当然です。しかし同じレベルの易しい内容をず〜っと優しくし続けると「な〜んにも成長してないなぁ〜」という感じになります。例えば、足し算ができるようになるまでは一つ一つの足し算の理解を確認して、理解できたら共感します。そして、次のステップとして引き算を勉強するとしたら、一つ一つの引き算の理解を確認して、理解できたら共感します。次にかけ算を勉強するとしたら、一つ一つのかけ算の理解を確認して、理解できたら共感します。しかし、このかけ算をやってる時に説明の手段として用いた「足し算」ができたところで共感してはいけないんです。この時点で「できて当たり前」だからです。ちょっとした厳しさを追加することで受け取る側にも「このレベルまではできて当然なんだな」という理解が追加されます。

例として、トータル・ギター・メソッドのYouTubeの初心者上達企画をご覧下さい。2019年の9月にはスケール1つ弾いただけで共感していますが、2020年の頭には「メジャー・スケール弾いてみて」と言い、弾けたところで何の共感もせず次の項目の説明を始めています。教えるのが下手な人はそのメジャー・スケールが弾けたことにこの時点で共感してしまうんです。これでは前に進めません。

全部のレベルに当てはまる

上記の事柄は初心者に教える時にのみ必要なことではありません。中・上級者、プロ志向はもちろん、プロを指導する時にも必要です。レベルに応じてピンポイントでどのペースで、どう共感して、どのようにレベルをアップデートすればこの人が成長するかを分かる必要があります。そして、それができる指導者って本当に数少ないんです。ISMギタリスト養成所というプロ育成機関で、プロ志向のギタリストがスケールを学ぶだけなのに私に1時間2万円を払う理由がおわかりになると思います。これが私の職人技です。

まとめ

ギター初心者に教えるのが下手な人の3つの共通点

  • 理解の確認の仕方が下手
  • 小さな理解への共感が下手
  • 易しさと優しさのアップデートが下手

教える側のギタリストは特に注意なさって下さい。

津本幸司

ちなみに上記の私の職人技をなんとか全国のギタリストにも経験して頂けないかと思い始めたのがトータル・ギター・メソッドのフェイスブック・レッスンです。10秒の投稿に対して即座に指摘や共感する職人技を会員様は体験していらっしゃいます。是非、あなたも。

f:id:totalguitarmethod:20190704151940j:plain