言ってはいけないこと
ギタリストがステージ上で言ってはいけないあるんです。お客様を敵にまわしてしまいます。でも、ほとんどのギタリストが言っちゃってます。もし、自分が言ってたら・・・不安ですよね。
心配無用です。
この記事を読んだら、ギタリストのステージ上での禁句3選が分かりますよ。
ベスト3:「初めて演奏します!」
初演が貴重なのはクラシックの世界だけです。お客様はその曲が初演かどうかなんて気にしてないんです。お客様にしてみたら
「不慣れな曲を演奏するのに恩着せがましく貴重ぶってんじゃね〜よ!」
と、なります。
お客様を敵にまわしてしまいます。
これが許されるのは一柳慧先生くらいです。(オノ・ヨーコの最初の旦那さん)私は、2年前に初演を聴きに行きました。初演挨拶の後、一柳慧先生が私と同じ列に座ってお聴きになっておられたので緊張して音楽が入ってきませんでした(笑)。
トータル・ギター・メソッドではこのような心構えもお伝えしています。
ベスト2:「頑張ります!」
お客様はギタリストが頑張る姿を見に来てるんじゃないんです。お客様は、ギタリストが余裕で演奏できるけども、自分が客として居るから、雰囲気に合わせてあたかも頑張ってるふりをして、演奏してくれてる・・・そんな姿が見たいんです。ギタリストが頑張るのは前日までです。前日までに頑張り切れてないギタリストがステージに立ってはいけません。お客様にしてみたら
「テメ〜の頑張る姿が見たいんじゃね〜し!しっかり準備してからやれよ!」
と、なります。
お客様を敵にまわしてしまいます。
これが許されるのは女の子のアイドル・グループだけです。
トータル・ギター・メソッドではこのような理念的な内容も惜しみなくお伝えしています。
ベスト1:「楽しんで下さい!」
「これを言うヤツとは絶対に付き合うな!」と言うのがバークリー音楽大学の中の私が属していた派閥の考え方です。そして私も同意します。英語では「Please enjoy」になります。お客様にとってみたら
「楽しむかどうかはこっちの勝手だろ〜が!オメ〜に強要されたくね〜んだよ!」
と、思ったり
「ていうか、楽しむために来たんじゃね〜し」
と、感じたりします。
お客様を敵にまわしてしまいます。
これを言うことが許されるのはベルリオーズだけです。(分からない方はトータル・ギター・メソッドの質問スレッドからご質問下さい)
まとめ
「今日のライブはお待ちかねの新曲!なんとライブでは初めて演奏します!頑張りますので、どうぞ楽しんで下さい!」
・・・多いですよね、こんなギタリスト(涙)
津本幸司