「かっこいいフレーズ教えて下さい」
馬鹿げたリクエストに聞こえますが、意外と多いリスエストです。
「オーケー、オーケー、じゃあこのフレーズを弾けば良いよ!」
と、教えてもらえるのでしょうか?
気になりますよね。
心配無用です。
この記事を読んだらかっこいいフレーズを教えてもらえるかどうかが分かりますよ。
結論
・・・無理です。
根拠
- あなたと教えてくれる人の「かっこいい」の感覚が異なるため。
- たとえ、あなたと教えてくれる人の「かっこいい」の感覚が同じであったとしても、あなたが弾くと異なるため。
- たとえ、あなたと教えてくれる人の「かっこいい」の感覚が同じであり、さらにあなたが教えてくれる人と同じように弾けたとしても、教えてくれる人がその事実を知っている必要があるため。
- もし、あなたと教えてくれる人の「かっこいい」の感覚が同じであり、さらにあなたが教えてくれる人と同じように弾けたとして、教えてくれる人がその事実を知っていたするなら「かっこいいフレーズを教えて下さい」ではなく「好みのフレーズ教えて下さい」もしくは「今弾いていたフレーズを教えて下さい」とフレーズを指定しなくてはいけません。
アメリカの大学でも
「Cool Lick」(かっこいいフレーズ)を教えて欲しいと言う学生は無視されます。
先生の「Favorite Lick」(好みのフレーズ)を教えて欲しいと言う学生は相手にされます。
理由はもちろん
「かっこいいフレーズを教えろって言うことは、お前と俺が同じ感覚を持ってて、お前が俺のマネを完璧にできるってことだよな?そしてそのかっこいいフレーズを俺がおまえのために抜粋して渡せって意味だよな?」
と思われるからです。
このような学生はしばしば教員室で話題になります。
そして関連があるのでしょうか、その生徒は授業態度が悪く、思い上がる傾向にあり、大切なことを学んでもメモをとるようなことはないそうです。
私もこれは不思議と同意できます。
おそらく、努力をせずに手っ取り早く上辺だけ上手くなろうとしているからだと思います。
まとめ
ギターを教えてくれる人に「かっこいいフレーズを教えて欲しい」というのは禁句にしたらいいでしょう。
「好みのフレーズを教えてほしい」というのも誤解を生むかもしれません。
一番いいのは教えてくれる人が弾いているフレーズを聴いて「そのフレーズを教えて欲しい」と言うのが良いでしょう。
津本幸司
「そのフレーズを教えて欲しい」と、言われ続けたフレーズを数百個用意しておきました→トータル・ギター・メソッド