上下関係
日本人音楽家の多くは先輩・後輩の上下関係を一生貫きます。師弟関係なら尚更です。これが世界では通用しないのです。
お知らせ
音楽家コーチング記事はnoteに引っ越ししました
バークリー
私の母校であるバークリー音楽大学では、学生と教授がファーストネームで呼び合い、ため口です。私も19歳の頃これには驚きましたが、学科長の最初の挨拶で「音楽家は皆平等だ」という話に続けて「だから媚びても無駄だし、可愛がる必要もない」という厳しい世界だということを教えて下さいました。つまり、「師弟関係だからと言って媚びたら与えてもらえると思うな」という意味です。
【師匠の教えは全て以下にまとめています】
バルトーク
私が最も好きなクラシックの作曲家のバルトークは1歳下のコダーイから「まだ、殻から抜け出せてない」的な発言をされて、それを期にドイツ風、ワーグナー風の作風から抜け出しました。そして親友になり二人で民族音楽の研究をしました。
勘違いポイント
このような上下関係がないことに関するエピソードを上げ始めるとキリがありませんが、ポイントは上の音楽家も、下の音楽家も敬意を持って接してるということです。私も師匠を「ジョン」と呼び捨てにしますが、「しきたりを守ってファーストネームで呼ばせて頂いてます」という気持ちは持っています。「一緒に弾こうぜ」とも言いますが、これも「一緒に演奏して頂けませんんか?」という言葉を使うと堅苦しくなるので、バークリー風に「平等」という習わしを尊重させて頂いての発言です。
日本人音楽家はこれを勘違いしてるのです。
日本人はため口でいいとなると、横柄になっていい、友達と同じ、自分が偉くなったと勘違いしてしまいます。「上下関係がないなら横一列」という二極論になるので、世界に通用しないのです。「媚びてモノをもらうか、奪い取るか」という考えがあるのです。これに気付いて欲しいと思っています。
インスタ
コロナ禍以降は世界を飛び回ることを辞めましたので、日本に引きこもりになっています。この島国に引きこもると、子供部屋に引きこもって学校に行かない子供の気分になります。
これではいけないと思い、海外との接点を持つためにインスタを始めました。適当に1分ほど弾いてるだけです。コメントを見ると若い外国人が「頑張れよ!」とか、「なかなか上手いな」とか、「練習し続けたらいいよ」とか言ってきます。
日本だと「ゴルァ!誰にモノ言うて腐っとんねん!」と冷や汗ものですが、これがいいんです。
「世界の音楽業界ってこんなんだったなぁ」と、思い出させてくれています。
【世界で通用する音楽家になるワークは以下にまとめています】
まとめ
皆さんも練習してみませんか?世界に関わる練習、英語の練習、プロにため口になる練習、平等に音楽家として立ち振る舞う練習として、SNSに英語圏の人にアプローチしてはいかがでしょうか?もし面倒なら、私はのインスタに適当に英語で
「おい津本、オマエちょっとピッキングこうした方がいいんじゃないか?」
「こら津本、リズム悪いな。ま、頑張ればなんとかなりそうだけどな」
とかコメントするだけでもいいでしょう。
以下のYouTube動画もコメントできるようにしましたので、どうぞ「上からモノ言う練習」してください。
誰にもの言うとんじゃ!とか言いませんからw
津本幸司
タブ譜はちょこちょこ公式LINEでばらまいてます