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プロ音楽家になるまでに掛かる費用

費用

「ネット記事読んで、YouTube観てたらプロ音楽家になれました」という人はいません。教則本を読み漁ってプロ音楽家になった人もいません。当然,私達教則本を出版する側は、なんとなく「この教則本さえ読んでおけばなんとかなりそう」という雰囲気を出して販売します。もちろん、ウソではなく本気でそうなるように作ってはいます。だけど、やっぱりちゃんと指導を受けないとプロ音楽家にはなれないのです。お金掛かります。いくらかかるのでしょうか?

結論

最低250万円

公式LINE始めました。音楽で生計立てたい方専用です。

安心

「意外と安いな」と安心させてしまってすみません。2年の音楽専門学校の話です。

私立の4年制音楽大学なら1000万円、海外なら2000万円、私の母校であるバークリー音楽大学なんか行くなら3000万円は覚悟してください。

これが結論です。

ギターの教材販売中です。バークリー4年分入ってます

卒業したら安泰?

医大との違いは、音大に関しては卒業してもほとんどがプロになれないということです。毎年卒業生の1%がプロ音楽家になれば御の字と考えています。

私個人はその1%に入りましたが、同級生でその1%に入った人は2人しかいません。ドイツ人(ゲルマン・シャウス)と、アメリカ人(ドン・ラピン)です。私は東京、ゲルマンはロス、ドンはボストンで活動しました。他は全滅でした。

バークリー音楽大学一つでも毎年1000人の卒業生の内、990人は路頭に迷うのです。しかも全員3000万円払った人達です。このくらい厳しい世界なのです。

就職?

ここで考えがちなのが「とりあえず就職する」という行為です。これで身動き取れなくなる人を何人見てきたことでしょう。

もっと考えがちなのが「音楽業界に就職する」という行為です。これは逆に重宝がられて抜け出せなくなります。しかも、これは「スタッフとしてやりがいを感じることができる」んです。

もちろん悪いことではありませんし、私のファンクの先生も演奏の楽しみよりも、ゲーム音楽のスタッフの楽しみの方が上だと感じて転職しました。

理由

就職したら身動き取れなくなる理由は「生活はなんとかなる」からです。これで自分にとって「心地よい状態」を作れてしまうのです。これを作ってしまうと抜け出すのは大変です。

推奨行動

お勧めは「ちょっと苦しい」という状態を作ることです。バイトで「ちょっといい加減音楽でなんとかしないとヤバい」という状態になるのが、自分を動かせます。ただ、破産してはいけません。

専門用語で、「心地よい状態」をコンフォートゾーン、「ちょっといい加減音楽でなんとかしないとヤバい状態」とラーニング・ゾーン、破産状態をパニックゾーンと呼びます。

このラーニング・ゾーンにいると成長できます。

音楽家を育てる音楽家コーチング

自己投資

そのためには経済的にもギリギリの方がいいのです。バークリーに3000万円払って路頭に迷ってる後輩達にも「あと1000万円を自己投資に使え」とアドバイスしています。それをすると、他の就職した人との差は経済面では大きく開いてしまいます。ただ、このトドメの1000万円がメチャクチャ効果あるのです。

3000万円の後に1000万円払うほど渇望しているということだからです。

真面目な記事はnoteに集めています

まとめ

この時期になるとバークリー卒業生からの連絡が後を絶ちません。「し、仕事がない」と、あらゆる国から連絡が来ます。

「自己投資をすればいい」

とアドバイスしますが、

「もう金がない」

と返ってきます。

「いや、バイトしてでも1000万円使え!」

これしか言えません。

津本幸司

↓金稼ぎ技ちょっとネタバレをしてます。分かる人には分かります。

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