ハイドン
知ってますか?
クラシックの作曲家です。
モーツアルトやベートーヴェンに影響を与えた作曲家です。
学ぶことがありそうですよね。
心配無用です。
この記事を読んだらギタリストがハイドンから何を学ぶかわかりますよ。
開発するハイドンから学ぶ
シンフォニーって聞いたことありますよね。オーケストラでジャーンとやるヤツです。あれの形式を作ったんです。あと、弦楽四重奏曲といってヴァイオリン二本とヴィオラとチェロの4人で弾く音楽があります。あれの色々を作ったんです。(ソナタ形式とかそんな話は知らなくていいです)
オリジネーター(新しいことを最初に作る人)、イノベーター(新しいことをいち早くやっちゃう人)ってのはいつまで経っても色あせないんです。
学びたいですね。
影響を与えるハイドンから学ぶ
モーツァルトよりかなり年上です。ハイドンが55歳の時モーツアルトが30歳くらいです。弦楽四重奏曲の名曲を書いてモーツァルトに大きな影響を与えました。そして、モーツァルトはハイドンの曲を勉強しまくって、ハイドンのために弦楽四重奏曲を書いたんです。天才に影響を与えるってスゴイですよね。
影響を与えられるハイドンから学ぶ
驚きはその後です。ハイドンはモーツァルトの影響を受けてるんです。わかります?
自分が影響を与えた人の影響を受けてるんです。
モーツァルトは35歳くらいで亡くなりますが、その後もハイドンは77歳まで生きています。つまり、自分が大人になった頃に、モーツァルトという天才が現れて自分が還暦を迎えるくらいで、モーツァルトは亡くなって、その後も自分はモーツァルトの影響を受けて音楽活動をやり続けたわけです。
上下関係に関係なく若い才能をどんどん汲み取って下からも学んでいく姿ってかっこいいですよね。
部下思いのハイドンから学ぶ
当時の音楽家はお金持ちの家に雇われるサラリーマンでした。その家が遠方に出向くときはオーケストラごとお供しました。自分の家に家族を残してきたオーケストラ団員にとってはつらいことでしょう。そんな姿を見てハイドンは「帰してあげたら~?」的なオーケストラの曲を書いてお金持ちの家の主人を説得するんです。なんとも粋ですよね。
今、聞いても、そして「見ても」微笑ましい曲です。
お好きな方は「ハイドン交響曲第45番」で検索して下さい。
25分の曲ですが、笑っちゃうのは後半の3分です。
なんと、弾き終わった団員が勝手にステージから出て行く演出があるんです。
なんともユーモアがあって素敵です。
まとめ
新しいことを開発して、多くの人に影響を与え、下からも学び、人に優しく、ユーモアたっぷり・・・音楽家として、いや人として尊敬したいですね。
若いギタリストの参考になれば嬉しいです。
津本幸司
ギターを担いだ人見たらスマホをのぞき込もう。トータル・ギター・メソッド入ってるかも