音楽家として常識的な歴史は知っておくべき
「織田信長、知ってますか?」
知ってますよね。でも、知ってたところで「お!すごいじゃん、歴史の専門家?学者?」こんな会話には発展しないはずです。日本人として常識ですものね。学校や会社で織田信長を知らない人がいたらどう思いますか?今後お付き合いするの考えてしまいますよね。
「徳川家康、織田信長、豊臣秀吉を早く生まれた順にならべてください。」
これも義務教育を受けた方なら分かりますよね?
じゃあ
「モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンをを早く生まれた順にならべてください。」
セミナーでこの質問をすると結構な人数がうつむいてしまいます。音楽家なら織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の順に並べられなくても「ガキの時は不良でした・・へへへ」で、済むかも知れません。でもハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの順に並べられなかったらヤバいです。あろうことか希に「ハイドンって誰?」という人もいます。これは「織田信長って誰?」と聞くより恥ずかしいことです。
「俺・・・ちょっとヤバイ・・・」
と思ったあなた!
心配無用です。
この記事にギタリストして知っておくべき音楽史を凝縮しましたのでブックマークしておいて下さい。
クラシック音楽史
私自身、藝大受験の時は音楽史の専門書を7冊暗記しました。しかし読者の方はそこまで詳しく勉強する必要はありません。皆さんが知っている日本史の知識くらいでいいでしょう。
バロック時代にはヴィヴァルディがいて、バッハとヘンデルが同い年でいました。続く古典派ではハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンがいました。ロマン派ではシューベルト、ベルリオーズ、ショパン、シューマン、リスト、ワーグナーがいました。20世紀にストラビンスキーやリヒャルト・シュトラウスがいました。
とりあえずはこのくらいでいいでしょう。ここから少しずつ肉付けしていくのがいいと思います。そして何よりも大切なのが「聴く」ことです。上記作曲家の名前だけを覚えても意味がありません。聴いて印象を心に刻み込むことが大切です。
以下にギタリストして知っておくべき、そして聴いておくべき音楽史を凝縮しました。
器楽(インストの音楽)
バロック
ヴィヴァルディ《和声とインヴェンションの試み》(四季)
ヘンデル《水上の音楽》
バッハ《トッカータとフーガニ短調》(ちゃらりー)
古典派
ハイドン《驚愕》(突然びっくりする曲)
モーツァルト《交響曲第41番》
ベートーヴェン《交響曲第5番》(じゃじゃじゃっじゃーん)
ロマン派
シューベルト《未完成》
メンデルスゾーン《真夏の夜の夢》(結婚行進曲)
ベルリオーズ《幻想交響曲》
ショパン《革命》
シューマン《トロイメライ》
リスト《レ・プレリュード》
ブラームス《交響曲第1番》
マーラー《千人の交響曲》
チャイコフスキー《交響曲第4番》
スメタナ《我が祖国》
ドボルザーク《スラブ舞曲》
シベリウス《フィンランディア》
グリーグ《ペール・ギュント》(朝)
ムソルグスキー《展覧会の絵》
20世紀
ドビュッシー《牧神の午後への前奏曲》
デュカス《魔王使いの弟子》
サティ《ジムノペディ》
メシアン《トゥランガリラ交響曲》
ストラビンスキー《春の祭典》
プロコフィエフ《ピーターとオオカミ》
ハチャトゥリアン《ガイーヌ》(剣の舞)
ショスタコーヴィチ《交響曲第5番》
シェーンベルク《月に憑かれたピエロ》
ウェーベルン《夏風の中で》
ヒンデミット《白鳥を焼く男》
シュトックハウゼン《少年の歌》
バルトーク《アレグロ・バルバロ》
声楽(歌もの)
バロック
バッハ《マタイ受難曲》
ヘンデル《メサイア》
古典派
モーツァルト《フィガロの結婚》
モーツァルト《レクイエム》
ロマン派
シューベルト《冬の旅》
シューマン《女の愛と生涯》
フォーレ《レクイエム》
ベルディ《レクイエム》
ロッシーニ《セビリアの理髪師》
ヴェルディ《アイーダ》
プッチーニ《ラ・ボエム》
ビゼー《カルメン》
オッフェンバック《天国と地獄》
ウェーバー《魔弾の射手》
ワーグナー《ローエングリン》(結婚行進曲)
20世紀
オルフ《カルミナ・ブラーナ》
まとめ
藝大関係者にお断りしておきます。「これが抜けてる!」「これはもっと有名だろ!」などのご指摘あると思います。しかし、上記はギタリストである私が独断と偏見で推奨する、若いギタリスト達が覚えておいたらいいと思う作曲家と楽曲です。
大作曲家の生き様からギタリストが学ぶ事はメニューの「クラシックから学ぶ」シリーズよりご覧下さい。
若いギタリストがクラシックに興味を持って下さるきっかけになれば嬉しいです。
津本幸司
トータル・ギター・メソッドには藝大の知識も凝縮しています。
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