バルトーク
知ってますか?ハンガリーの作曲家です。私が個人的に最も好きな作曲家です。
学ぶ事が多い作曲家なんです。
心配無用です。
この記事を読んだらバルトークから何を学ぶかが分かりますよ。
はじめに
私達、東京藝術大学の出身者がバルトークについて語り出すとキリがないことはお分かりの通りです。このブログを藝大関係者が読んでいることも知っていますので、お断りしておきますが、ここでは若いギタリストにとって今すぐ有益な情報だけ抜粋します。目的は史実の紹介ではなく、若いギタリストの成長です。
民族音楽から学ぶ
この人こそが民族音楽を収集して音楽に取り入れた人なんです。私はバルトークの影響を受けて大学の時から民族音楽を自分の音楽に取り入れることを好んでやってきました。私達はカセットテープやCD(1994年の大学時代)などで容易に民族音楽を聴くことができましたが、20世紀初頭に収集するのはさぞ大変だったでしょう。しかも2回の世界大戦の真っ只中・・・。こんな中収集のロマンを追いかけたのって素敵じゃないですか?今の私達はYouTubeで容易に民族音楽が聴けてまうので、逆にありがたみが分からず音楽にも反映できないのかも知れませんね。
弦楽四重奏曲から学ぶ
弦楽四重奏曲は、ヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロの4本で演奏する曲のことです。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンが1800年代初頭に書いて以来その後はパッとしないジャンルでした。それを20世紀になってバルトークはベートーヴェン以来の弦楽四重奏の傑作を書いているんです。しかもこの人は6曲書いてるんですが、人生の岐路に立つ度に新たな試みで弦楽四重奏曲を書いてるんです。私自身6作品全部持っていますし、この作品で自分のセンスが作られていると実感しています。
強要はしませんが、是非ストリーミングなどでちらっと聞いてみて下さい。
ミクロコスモスから学ぶ
これこそが私が最も参考にしている作品です。153曲のピアノ練習曲を書いたんです。1曲目はド〜レ〜ミ〜、ファ〜ミ〜レ〜と子供でも弾ける感じです。そしてどんどん進んでいくと、最後の153曲目には超絶技巧が弾けるようになっています。
弾いていくだけで自動的に上手くなるようにプログラムされているってスゴクないですか?練習者はただ弾き続ければいいだけですもんね。
私は25歳の時に
「いつかミクロコスモスのエレキ・ギター版を作りたい!」
と思いました。
45歳の時にバルトークはミクロコスモスを書き始めました。私も今年(2019年)で45歳です。同じようにスタートしています。それがこのブログのIDでもある、トータル・ギター・メソッドです。
まとめ
民族音楽の収集に明け暮れ、ベートーヴェン以来の傑作を残し、後世のために自動的に上手くなるメソッドを作り上げたバルトーク!私が最も好きな理由がお分かり頂けたのではないでしょうか。こんな憧れからできているのが私のトータル・ギター・メソッドです。
若いギタリストがクラシックに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
ギター学習の新時代→トータル・ギター・メソッド