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【恥】速弾きを競うギタリスト

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速弾き

ギターを手にしたら必ず耳にする言葉「速弾き」。文字通り速く弾くこと。できるようになりたいですよね。順序よく練習すれば簡単です。この記事で7ステップを紹介しました。でもこの速弾き・・・競うと恥ずかしいんです。なぜだか分かりませんよね。

心配無用です。

この記事を読んだら、なぜ速弾きを競うと恥ずかしいかが分かりますよ。

競技じゃない

そもそもギターは音楽を奏でるためのものですので、競技ではありません。実際にコンテストというのも無意味です。私自身数多くのコンテスト、コンクールに出て優勝、入賞、最優秀賞などを貰いましたが意味があったものはありません。ただのイベントに過ぎないからです。音楽自体でも競技化するのは無意味なのに、その技術の一つを競技化するなんて愚の骨頂です。もちろん「お遊び」としてやる分には良いんですよ。サクランボの茎を口の中でたくさん結すんだり、ホットドッグをたくさん食べたりするのと同じようにね。マジで音楽の学習としてやる人がいるからダメなんです。

なぜダメなのか

音楽ですから「速さ」よりも優先すべきことがたくさんあるんです。音の美しさ、ニュアンス、強弱・・・など挙げ出すとキリがありませんが、音楽的な内容を犠牲してしまう人が多いからダメなんです。私はゆっくり弾いても速く弾いても同じように美しく、思い通りのニュアンスで、強弱を制御して弾けると思っています。ま、だからたくさんお金を稼げた訳です。

世界トップの速弾きギタリスト

私の友達にゲルマン・シャウスという世界トップ・クラスの速弾きギタリストがいます。ランキングで毎年必ずトップ10に入ります。彼はこれをめちゃくちゃ嫌がります。「別に競いたい訳じゃないのに・・・」と言うんです。音楽表現の1つとして高速パッセージがあるだけ、それをたくさん弾いてるだけ・・・なのに、勝手に聴き手が競技にエントリーして、勝手にネット投票されて、勝手に入賞してしまう・・・しかも、その速さを羨むギタリスト、指導を望むギタリストまで出てくる・・・どうしよう・・・と、言うのが彼の悩みです。気持ち凄く分かります。

競技のススメ

先にも述べましたが、音楽ではなく、「お遊び」としてあえて競技としてやる分には良いんですよ!悪い事じゃないんですよ。世界○位の速弾きギタリストの動画を鼻クソをほじりながら観賞して、その競技で上位を目指すなんてのも、一つの素晴らしいギターライフの送り方だと思っています。

まとめ

音楽的内容を犠牲にしてまで速弾きを競ってはいけません。

音楽を音楽として奏でるギタリストが増えることの望んで。

津本幸司

そんな音楽を音楽として奏でるギタリストの集いがトータル・ギター・メソッドです。

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