ライブ
終了後に反省してますか?
適当に録音した音源、録画した動画をサラッと見てるだけじゃないですか?
ギタリストにはちゃんと自分のライブ演奏の反省法があるんです。
心配無用です。
この記事を読んだらライブ演奏の反省方法が分かりますよ。
この記事を書く理由
3日前にギター・デュオのライブを行いました。そのデュオのパートナーと反省会を先程約1時間やりました。残りの反省を自分自身でやっておくようにと伝えて別れました。そして
「よく考えたら反省の手順ってちゃんと伝わったかな?」
と思いました。なので、メールをしようとしたんですが、どうせメールをするならブログを書くのも労力的に変わりませんし、一人ためだけでなく、5,000人の読者の方にもシェアした方が私の「音楽教育での社会貢献」というライフワークに合ってるなぁと思いました。
そのためブログの文章が一人の人物に対するメールのようになってしまいますので、ご了承下さい。
手順
- 録音音源や、動画を1曲ずつ聴きます。
- ノートを用意して、4コーラスの曲なら1ページを4等分します。
- 1コーラスずつ一時停止しながら反省点を探します。
- 反省点はどちらが原因か(デュオなので)を考えます。
- 反省点が「個人の技術」「リハ不足」「アレンジ不足」「理念・経験」かを考えます
- 改善策を記します。
- その場で改善して練習して、気付きをメモします。
- 1曲につき1時間ずつ掛けて行います。
- 次のリハーサルで提示して下さい。
1つずつ見て行きましょう
1.録音音源や、動画を1曲ずつ聴きます。
これが最も皆やってないこと。思い出して見て下さい。ライブの録音などはさら〜っと聞き流して終わりってことありませんか?これは反省しているのではなく「思い出に浸ってるだけ」です。
2.ノートを用意して、4コーラスの曲なら1ページを4等分します。
各コーラスの反省点を「手」でメモる作業で頭に入るように人間の脳はできています。スマホでピコピコやっても反省になりません。1曲に1ページが埋まる位の反省点はあるはずです。場合によっては見開き2ページにして下さい。
3.1コーラスずつ一時停止しながら反省点を探します。
各コーラスの反省点を手でメモっていくと各コーラスが流れている間に書き切れるはずがありません。必ず一時停止してメモの時間を優先して下さい。
4.反省点はどちらが原因か(デュオなので)を考える。
デュオの場合はギター1が悪いのかギター2が悪いのかを考えますが、バンドの場合はどの楽器が悪いのかを考えます。
5.反省点が「個人の技術」「リハ不足」「アレンジ不足」「理念・経験」かを考えます
- コードの伸びが悪い、ピッキングのバランスが整ってない等の問題は「個人の技術」の問題です。
- 二人のタイミングがずれたりするのは「リハ不足」です。
- ユニゾンで弾く音の終わり方として、一人がスライド・ダウンしているのに一人がスライド・アップしている等の問題は「アレンジ不足」です。
- 事故的にピックを落としてしまったて、床にしゃがんで拾う行為は若干みすぼらしいものです。新しいピックを準備していなかったというのはステージに立つギタリストとしての「理念」の問題です。
- カメラにヘッドの反射光がキラキラ入っていたりする場合はお客様の目にも反射光を当ててしまっています。このような問題は「経験」が原因です。
6.改善策を記します。
これが最重要です。改善策を探さない反省は、ただの「あげあしとり」です。
個人の技術の問題なら最適な練習法を考える。リハ不足なら次のリハで集中的に合わせることをメモしておく。アレンジ不足は「提案」を添えて。理念の問題、経験の問題は先輩、先生に聞く・・・などです。
7.その場で改善して練習して、気付きをメモします。
今反省して、今改善して、今練習するんです。明日でもなく、一時間後でもなく、五分後でもありません。
8.1曲につき1時間ずつ掛けて行います。
10分や20分で反省して改善できるような人なら今頃神様ギタリストです。私達は最低1時間掛けましょう。
9.次のリハーサルで提示して下さい。
ユニットやバンドでの反省・改善策のシェアは自分の考えが正しいかどうかを確認するための最も効率良い方法です。
まとめ
いかがでしたか?
私はこの方法を20年以上やっています。
これからもっと上手になりたいです。
ギタリストの皆様の参考になれば嬉しいです。
津本幸司
転ばぬ先のトータル・ギター・メソッド。クリック