プロギタリストになれる確率
知りたいですよね。
そんな確率なんて分かるわけない?
心配無用です。
この記事を読んだらプロギタリストになれる確率が分かりますよ。
今まで
仮に世界中のプロを目指す人100人とプロになれた人10人を知ってるおじさんがいるとしましょう。そのおじさんが「お前がプロギタリストになれる確率は10%だ!」と言ったとしましょう。
このおじさんは100人中10人だから10%と言った訳です。もし、10万人がプロを目指すなら千人がプロになれるという考え方ですね。
この10万人を「母集団」といい、この人が知ってる100人を「標本」と言います。
この方法で昔からおじさん達は確率を計算してきました。(数百年ほど・・・)
今は!
しかし今は、「そんな何人中何人とか分かんね〜し・・・」と言う状態で、勝手に「俺がプロギタリストになれる確率は70%!」と決めて良いという考え方が流行です。
この70%を難しい言葉で「主観確立」といいます。こんな勝手なことをして良いんです。
更新
そして、ことあるごとに更新してゆきます。
例えば、コンテストで優勝したら70%を80%に引き上げます。手にケガを負ってしまったら70%を50%まで引き下げます。
コンテストで優勝して80%まで引き上げた人に、スカウトの声が掛かったら90%に引き上げます。ケガをして50%まで引き下げた人にスカウトが「怪我が治ったらお話を」と声を掛けられたらその50%を80%まで引き上げます。
このように新しく何かが起こる度に確率を更新していくんです。
つまり、あなたが適当に設定した確率が学習能力を持っている!ということになります。
かっこいい名前
これって名前が付いていて「ベイズ統計」と言います。
「俺がプロギタリストになれる確率は70%!」と決めた主観確立のことを何も事が起こらない状態で決めたので「事前確率」と言います。
コンテスト、ケガ、スカウトなどの事象が起こって変更した確率を「事後確率」言います。
プロになるギタリストってふつ〜コンテストで優勝してるよなぁ〜という確率を「それっぽいよね!」と言いますが、それじゃかっこ悪いので難しい日本語で「もっともらしいね!」と言って、それを漢字で「尤もらしいね!」と書いて、さらに寂しい研究者達のかっこつけ精神で漢字二文字で表して「尤度(ゆうど)」と言います。
理系の方用
P(A|X):コンテストで優勝したらプロになれる確率(事後確率)
P(A):自分が勝手に決めたプロになれる確率(事前確率)
P(X):コンテストで優勝する確率
P(X|A):プロになれた人が過去にコンテストで優勝している確率(尤度)
ね!分かります?
(分からない方は無視して下さい)
もちろん何かしらの数字かないと計算は出来ないので概念の話とお考え下さい。
まとめ
今は子供でもSNSなどで自分に対する評価や自分の置かれている環境のデータ(いわゆるビッグデータ)が入手できます。昔ながらの100人中10人!という考え方を推計統計学といいますが、これで自分の将来性の確率を出さずに、上記のベイズ統計で確率を勝手に決めちゃってから更新していくと良いでしょう。
夢追いギタリストを応援します。
津本幸司
か、紙、買うのですか?トータル・ギター・メソッド