音
私達ギタリストには3つの仕事を課せられています。
「リード、リズム、ダンス?」
違います。分かりませんよね。
心配無用です。
この記事を読んだらギタリストに課せられた3つの仕事が分かりますよ。
結論
「音を出す、音を延ばす、音を消す」
この3つの仕事です。
3つ目が大切
特に3つ目の「音を消す」が大切なです。でも、最もおろそかになってしまいます。
「音を出す、音を延ばす・・・次の音を弾くから今弾いた音がなんとなく消えちゃう」
とか、
「音を出す、音を延ばす、音を延ばしてるのを止める」
とかに、なってしまいます。
音価
私は海外の音楽大学で大人数相手に指導をする時は、必ず「テンポ=60で四分音符を自信持って弾ける人」を募集します。たくさんの学生が手を挙げるのですが、四分音符になっている学生はほとんどいません。言うまでもなく「音を消す」ことに注意が行っていないからです。
四分音符=1秒
ストップ・ウォッチで測定するとして、ピッタリ1秒で音を止めようとする時、何が一番難しいでしょうか。止める瞬間ですよね。これが長さを決めるからです。この長さの事を音楽では「音価」または「デュレーション」と呼びます。音を止める瞬間に注意を払って「音を消す」仕事をして、正しい音価にすることができないと、四分音符すら弾けないギタリストになってしまいます。
音を止める方法
右手の手刀の部分で弦に触れ音を消す方法。「パーム・ミュート」と呼ぶのは正しいのですが、ミュート奏法のパーム・ミュートと混乱するので、「手刀で音を消す」とそのまま覚えて下さい。これが一番オススメです。
ピックを弦に当てて音を消す方法。「ピック・ミュート」と言います。これはピック弦に当たったノイズが出てしまいますので、あまりオススメではありません。
左手の余っている指を弦に触れさせる方法。これは、いい加減な音価になりがちですのでオススメしません。
まとめ
「音を出す、音を延ばす、音を消す」
3つ目の「音を消す」作業が最も大切な仕事だと思って下さい。
トータル・ギター・メソッドではこのような細かい技術を大切に指導しています。
津本幸司