独学でもできそうな気がするし
お金もかかるし、近所に良い先生いるか分からないし、東京まで出て行くの大変だし・・・お気持ち分かります。
心配無用です。
この記事を読んだら、ギター教室に通うべきかどうかがわかりますよ。
注意
私自身ギター・スクールを運営していますし、コンサルティング業務で日本中のギター教室の運営もサポートしています。しかし、この記事では私のスクールを推奨することもなければ(そもそもプロ志向限定ですし)、ギター教室開業・運営コンサルティング業務をお受けしたギター教室さんを推奨することもありません。
結論
ギター教室に通う必要はありません。ギターの先生も不要です。
とんでもないことを言い始めたように聞こえると思いますが、事実です。
根拠
「ギター教室に通う必要ありますか?」と、聞いてくる方は「順序を勘違い」してるんです。
学校や教室に「通う」というのは、ギター教室の運営者が作った概念です。音楽業界の決まりでも、成功法則でもありません。従って、私のスクールでは「生徒様が通う」という考え方ではなく「好きな時に予約して来るだけ」としています。「通う」という言葉が時間的拘束を連想しやすく、自分を時間的にも経済的にも苦しめる要因になり得るからです。これが原因で音楽まで嫌いになったら元も子もありません。
だからギター教室に通う必要もなく、ギターの先生も不要なんです。
ただし!
先生は不要でもメンターは必要です。メンターとは助言者であり、指導者を指します。「先生」とは少し違います。私の場合は中学生の時のギターのメンターはギターが弾ける英語の先生でした。アメリカの高校時代のメンターはギターが弾けるフリューゲルホルンの奏者でした。お金を払ったことはありません。皆さんの周りにもギターが得意な人がいるでしょう。その人に教えてもらえばいいんです。先生と呼ぶかどうか、毎週教わるかどうか、特定の場所に通うかどうかは別問題です。
メンターの条件
一つだけ自分のメンターになってもらうための条件があります。それは、「この人みたいになりたい!」と思えるギタリストであることです。すごいプロである必要はありません。文化祭でかっこよく弾いてる先輩でも大丈夫です。自分が心から「この人みたいになりたい!」と思えれば大丈夫です。
私の最大のメンターはバークリー音楽大学のジョン・フィン教授でした。一生頑張っても足下にも及びませんが、今でも彼に憧れ続けています。
そんな人近くにいない・・・
分かります。そんなに簡単に自分が「この人みたいになりたい!」と思える人が近くで見つからないでしょう。そんな時にやっとGoogleさんの出番です。「ギター教室」を検索するんです。そして一度行ってみるのも良いでしょう。ただし、あなたが行く理由は「メンター探し」です。
音楽で生計を立てられない人にお金を渡すために行くのではありません。
ギター教室に行って「なぜこの人はギター教室で教えてるんだろう?」と考えてみたら、子供でも判断できることです。会って3秒で「この人のようになりたい!」と思ったら、その教室でその先生に教わると良いでしょう。そして「入会金、施設使用料、教材費・・・とか大変かも・・・」と、一瞬でも思ったら挫折する要因が見えているようなものです。
すぐに他のメンターを探しましょう。
ギター教室なんてたくさんあります。その中できっとあなたが「この人のようになりたい!」と思える人が教えている教室があると思いますよ。結果的にギター教室に通って先生に教わっているかもしれません。それは正しい順序です。
最初に『「ギター教室に通う必要ありますか?」と、聞いてくる方は「順序を勘違い」している』と、申し上げた意味がお分かり頂けたと思います。
まとめ
そもそもギター教室に通う必要もなく、先生に教わる必要もありません。メンターを見つけるのが一番です。もし見つからないなら近所のギター教室を何軒かまわってメンターを探してみるのも良いでしょう。ネット上でしか知らないメンターが見つかっているのなら、東京や海外へ行くのも悪いことではありません。
メンター = 将来の自分です。メンター探しは慎重になさって下さい。
若いギタリストの皆様に素敵なメンターが見つかりますように。
津本幸司