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脱○○!頭良さげなパワーコードの説明方法

知ってますよね?

パワーコード。3度がないコードです。ドレミファソラシには1234567度の番号がついています。通常のCメジャー・コードは「ドミソ」と弾いて1度3度5度が鳴っています。それの3度を半音下げて♭3度にすると「ド・ミ♭・ソ」となりCマイナー・コードになるんです。つまり3度がメジャーとマイナーを分ける音なので弾かなかったらメジャーの時でもマイナーの時でも使えるんです!・・・
と、言うのがありがちなパワーコードの解説です。

頭・・・良さそうですか?

猫も杓子も知ってることです。

心配無用です。

この記事を読んだらパワーコードを人に説明して「こ、こいつ頭良さそう」と思われるようになりますよ。

頭悪そうに聞こえる理由

ちょくちょくウソが書かれてるんです。
それが

  • 「ロックのために作られたコードだ!」
  • 「ギターのためにできたコードだ!」
  • 「歪ませるためにパワーコードがある!」

これらはウソです。こういった記載があるサイトを見たらそっと閉じましょう。

本当は

正しくは「空虚五度(くうきょごど)」と言います。
(この時点でインテリ感が出てると思います)
コードの中で大切な3度がないから「空虚」なんです。

バッハより前から

そして、バッハなんかが生まれる数百年前、中世から使われてたんです。
しかし、その後のクラシックでは「和声」という音楽理論を学習します。3度というものが出てきてコードってかっこいいよね!となってからは、この空虚五度は悪者扱いされてきました。作曲している時に5度音程を連続させたら先生にぶっ飛ばされます。難しい言葉で平行五度の禁則といい、和声の初歩です。
(上記、和声+平行五度の禁則という言葉でインテリ感アップです)

でもクラシックで多用

それでも「いーじゃん!」ということで
古典派のモーツァルトやベートーヴェンも使っていました。
ロマン派のショパンや、ロシアのチャイコフスキーもめちゃくちゃ目立つ箇所で使っています。
20世紀の音楽では私も大ファンであるハンガリーのバルトークが民族的に使っています。
(上記時系列で古典派+人名、ロマン派+人名、20世紀+人名でインテリ感アップです。)

まとめ

  • パワーコードはロックのためのコードではなく中世から存在した。
  • 本当の名称は「空虚五度」と呼ぶ。
  • クラシックの音楽理論ではパワーコードの連続は禁止されることが多い。
  • 偉大な作曲家がたくさん使ってる。

パワーコードの話を友達がしてる時に上記を言えば、
「インテリですが、なにか?」
と頭よさげに聞こえます。

ただし!友達はいなくなるかもしれません。

ギタリストの皆さんが正しい知識を持つヒントになれば嬉しいです。

津本幸司

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