自分だけの道
大人の音楽家の相談を20年以上受け続け、音楽家コーチングを続けると、特定の大人の音楽家の「向き不向き」が明確に分かります。自身が何に向いているのか分かっておいた方がいいと思います。私自身が多くの音楽家を育ててきた音楽家コーチングの方法を、自身で行うセルフ・コーチングに適応することにより自分にとっての「向き不向き」を理解することができます。枠組みを5つ考えましょう。
目次
音楽家クラス枠
自身がどのクラスの音楽家になりたいのか、なれるのか、なろうとしているのかの枠を決めます。この枠が不向きなものだと本末転倒です。例えば今まで日の目を見ていない40代の音楽家が黄色い声援を浴びる音楽家になりたいと思うようなものです。不可能ではないのですが、向き不向きを考えると明らかです。
ターゲット枠
30代男性音楽家が10代の中高生に向けた音楽を書いたところで時代もセンスも異なります。一部の秀才は第一線で活躍し続けていますが、日の目を見ていない音楽家が自分をその一人と思い込むのは危険です。
活動枠
ライブ活動主体、録音主体、動画投稿主体、サポート主体、楽曲提供主体、様々な活動枠がありますが、自分に向いている枠を見つける必要があります。酷なようですが例えば、30代後半、男性、独身、サラリーマン、多趣味、中肉中背、ブサメン、承認欲求不満、かまってちゃん性格だとするとライブや動画より、サポートや楽曲提供が向いているのは言うまでもありません。20代、男性、既婚、フリーター、音楽一筋、スマート、イケメン、モテ男だと、ライブや動画配信が向いているでしょう。
時間枠
何年単位で活動するのかを考えます。録音やサポートなら「旬」を考えずに長期間活動できますが、楽曲提供なら「旬」を意識すべきです。その「旬」への意識が自分の「性」に合うかどうかが向き不向きを決めます。
意思決定枠
現状に知力と体力の見積もりを加算した状態を基準として「この方向で行こう」と意思決定します。現状が20代の初心者、音楽理論的解釈はイマイチで勉強意欲もない、でも体力には自信があるという状態を基準にするとミュージシャンズ・ミュージシャンを目指すのは不向きですが、ライブ活動や人気動画投稿者になるのは向いているかも知れません。
まとめ
鏡を見ながらゆっくり自分と対話をすると自ずとツッコミたくなる要素がたくさんでてきます。鏡に向かって「え?おまえが?」と言うことでしょう。これを繰り返せば自分だけの道がピタッと見つかります。当然これが難しいので、自分で探してもらうように仕向けるのが私、音楽家コーチの仕事です。まずは、自身で探せるように練習しておいてください。ちなみに「向いている」と「希望」とは別物です。
津本幸司
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